ただでさえ割高のコンビニでコスパよくお腹を満たすには? それは「値段の割に量が入っているもの」を探す。これ一択だ。100円以下で買えるコロッケなんかピッタリだ。1個で200kcalゲット。

でも、どこのコンビニでも同じようなものなのだろうか。もしかして「少量化」のあおりを受けて差があるのではないか? ということで、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンの3社のコロッケでコスパを比較してみた。

・コロッケを比べてみた!

今回、比較したのは「コロッケ」だ。あのレジ横で販売されているホットスナックのコロッケである。コンビニによってはコロッケだけでも何種類か展開しているが、今回はそれぞれのチェーンで最も安い価格のコロッケを比較してみた。

美味しい、でも特に特別でも何でもないスタンダードなコロッケ。「プレミアムなので高くしました♪」なんて言い逃れはできないからね!

・ローソンの場合

ローソンのコロッケの名前は「おかずコロッケ(北海道コロッケ)」。北海道産の男爵いも、玉ねぎ、小麦粉、牛肉、そしてパッと見でもわかるように粗く挽かれた大粒のパン粉が使われている。ザクザクっとした食感なんだろうなと思わせるビジュアルだ。

・価格:75円(税抜、以下同じ)
・重さ:75g

・ファミリーマートの場合

ファミマのコロッケは「北海道産じゃがいもの牛肉コロッケ」。同じく北海道産のジャガイモが使われている。見るからに「昔ながらの牛肉コロッケ」である。

・価格:75円(税抜)
・重さ:76g

・セブンイレブンの場合

「ごろっごろ男爵の牛肉コロッケ」。他の2社と比べて13円高いものの、厚みがある。北海道推しではないが、国産のジャガイモが使われているそうだ。

・価格:88円(税抜)
・重さ:75g

・最もコスパいいコロッケは

……これは、電卓をたたかなくてもわかりますね。今回の数字だけを判断材料とするならば、ファミマのコロッケが「最もコスパいい」ということになります……が!

ローソン、ファミマ2社の差はたった1gだ。1g……たとえばレジでの袋詰めや、食べる前に袋から出す際などパン粉が少し落ちただけでこれくらいの差は出て来るだろう。その点を考慮すると、両社コロッケのコスパも差はないと考えるのが妥当ではないだろうか。

・味の特徴と原産地

重量×価格から導いたコストパフォーマンスにおいては、ローソンとファミマは大差なし。しかし、味にはそれぞれ特徴があり、目を閉じて食べてもその違いはわかるくらいだ。

ファミマは飴色タマネギの甘さが特徴的。芋がほぼペースト状でその分、肉の食感が際立っている。

一方、ローソンはファミマよりは芋の食感が残っていて、味つけもやや薄味だ。

ちなみにローソンではジャガイモだけでなく牛肉など他の材料も北海道産だが、ファミマのコロッケの牛肉は「オーストラリアなど」と書かれている。コスパに差がないとなると、国産の材料が使われているローソンのコロッケに魅力を感じる人も多いかもしれない。

重量×価格のコスパではブッチギリで3位だったセブンはというと……マジで芋がごろっごろ。ファミマのしっかり味付けのコロッケと比較すると「茹でた芋かな?」というくらい素材の味が大切にされている。食感も味もセブンならでは。2社とはかなり異なる。肉の産地はオーストラリアやアメリカだ。ゴロゴロ芋の食感と味に13円以上の魅力を感じたなら「買い」なのだろう。

参考リンク:ローソンファミリーマートセブンイレブン
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24