2020年の東京五輪をひかえ訪日外国人が増加中! インバウンドという言葉をよく聞くようになって久しいが、最近では大都市より地方観光が好まれる傾向にあると言われている。

だがしかし……! 2019年9月になって東京のいくつかのスポットがにわかに注目されているのをご存知だろうか? 今後、中国・台湾からの観光客が増加するはず。いや、すでに第一陣はやってきている。今後、10月に本格化する見通しだ。その理由とは?

・今後、以下の場所に中国・台湾人の観光客が増加します

にわかに注目されているのは、「谷中銀座」「赤羽橋」「パレスサイドビル(毎日新聞社ビル)」、そしてスカイツリーの「タワービュー通り」など東京のいくつかのスポットだ。これらは全く一貫性がないように見えるが、現在 “聖地” として注目されているのだ。

・その理由

いったい何の聖地なのか。理由は「アジアの天王」の異名を持つ台湾人アーティスト「ジェイ・チョウ(Jay Chou / 周杰倫)」の新曲『說好不哭 / 泣かないと約束したから』のミュージックビデオに登場する場所だからである。

ジェイの新曲発表は実に489日ぶりのことだという。また今回はアジアで絶大な人気を誇るバンド「Mayday(五月天)」のアシン(Ashin / 阿信)とのコラボレーションということでもあり、さらに注目を集めた。

MVが公開後、ロケ地が日本と知られた途端、ネット上で大きな話題に! 折しも中国大陸では10月1日から、台湾は10月10日から大型連休が始まる。詳しくは映像でご確認いただけるが、登場したロケ地が聖地として個人ブログのみならず大手ニュースサイトなどでもまとめられたのだった。

・新曲はまさかの日本のレーベルから

これらの動きは一部の熱狂的なファンのしわざではない。どれほどのインパクトであったかというと、たとえば中国の音楽プラットフォーム「QQ音楽」では公開から12時間でこの1曲の売上が1500万元(約2億3000万円)を超え、歴代トップセールスを記録したと発表。その後も売上をドンドン伸ばしている。

またMVに出演した三吉彩花さんや渡邊圭祐さんも、中国や台湾のSNSでトレンド入りするなど、その影響は拡大中だ。

……と、これだけなら「へ~」と対岸のことと感じてしまいそうなものだが、興味深いのはこのアジアに最大級のインパクトを与えた楽曲が、ONE OK ROCK や flumpool らが所属する日本のレーベル「A-Sketch」からリリースされたことである。それは盆と正月とあといろいろが一緒に来たかのような衝撃だ。情報量が多すぎて混乱するレベルである。

日本の音楽シーンは、いい意味でもそうでない意味でもガラパゴス化していると言われている。またアジアに関していうと一方通行で、中国や台湾では日本のアーティストがよく知られているのに逆はほとんどゼロに近いだろう。

ジェイの日本レーベルからの “デビュー” は大きな意味がある。アジアの人気曲の感動をリアルタイムに共有できるようになる……そんな予感を感じさせてくれたのだった。

参照元:A-Sketch捜狐中央通訊社天下雑誌(中国語)
執筆:沢井メグ
Photo:A-Sketch,used with permission.

▼こちらがそのMV、ストーリー仕立てになっており曲調ともあいまってちょっと泣けた