平成の終わりから令和にかけて、爆発的なタピオカブームが続く日本列島。パンケーキの例を挙げるまでもなくスイーツは流行の爆発力が凄まじいジャンルであるが、あなたは平成初期に大ブームを巻き起こした “あのスイーツ” を覚えているだろうか? そう、ティラミスである。
当時は現在のタピオカブームに劣らぬほどの「猫も杓子もティラミス状態」であったが、その後ティラミスは大定番スイーツとして日本に定着した。今回はそのティラミスをいま食べるなら「サイゼリヤが日本一コスパがいい」と断言したい。なぜならば……。
・ティラミス先輩
ティラミス・パンナコッタ・ナタデココ。これらは平成初期に日本中で大流行した、タピオカの大先輩にあたる存在だ。中でももっとも日本に定着したのは「ティラミス」で、イタリア料理店ではもちろんのこと、カフェやコンビニで気軽にいただくことができる。
ところがどっこい、日本最大のイタリアンレストランチェーン店「サイゼリヤ」ではつい最近まで「ティラミスアイス」しか取り扱いがなかった。あれはあれで美味しかったが、2019年8月のメニューリニューアルに伴い登場したのが『ティラミスクラシコ』である。
このティラミスクラシコ、実は一部のサイゼリヤでのみ提供されていたレアスイーツで、サイゼリヤマニアたちからは全国展開を熱望されていたという。それがついに全国デビューとなったのだ……期待しかない。
・299円ヘブン
というわけで、やってきた近所のサイゼリヤ。価格は嬉しい税込み299円だ。メニューには「スプーンですくってお皿にのせる本格派」と記されていたから、これまでのアイスとは違って保存なども大変なのだろう。今まで全国展開されなかった理由がわかる……気がする。
さっそくやってきた『ティラミスクラシコ』を一口食べてみると……。
おお……おお……甘い……!
スイーツなのに甘さ控えめが主流っぽい顔をしている昨今のデザート業界。そこへ一石を投じるがごとく、きっちり甘いティラミスだ。そうそう、スイーツとは本来こうあるべきなんだよ。甘さで勝負するのが本来あるべき姿じゃん? これくらい甘いのをエスプレッソといただくのがウマいんだよ!
とはいえ、単独で食べ続けたとしてもココアパウダーの苦みが最低限のブレーキ役をしているから問題なし。ジューシーな口当たりといい、これはコスパ最高なティラミス。甘さで天国の扉が開かれそう……!
・天国を感じるウマさ
ちなみに、ティラミスはイタリア語で「私をハイにして!」「私を天国に連れてって!」という意味だと当時テレビでガンガンやっていた。そういう意味でサイゼリヤのティラミスクラシコはまさにティラミス。天国への扉が開かれるのも無理はない。
というわけで、サイゼリヤの『ティラミスクラシコ』は、ティラミス本来の魅力が最大限に生かされた王道スイーツであった。ハッキリ言ってイタリアに行ってる場合じゃない。本物のティラミスはサイゼリヤにある。イタリア行ったことないけど。
参考リンク:サイゼリヤ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼なお「ブラッドオレンジのパンナコッタ」も超絶ウマい。これは20個食える。