「デカ盛り」、その言葉の響きさえ懐かしく感じる。元気がもらえるカロリー飯を食ったのは、先日紹介した「洋食テンカウント」のテイクアウトメニューだ。スイーツでも元気がもらえるエナジーを供給したい! デカ盛りとまでは言わないまでも、なんかこう、心が躍るものに出会えたら……。

そう思っていた矢先、セブンイレブンにスゲエ代物がお目見えしていた! その名も「ご褒美ティラミス」だ。これをスイーツコーナーで見かけた時、「どんぶり風ドリアを間違えてスイーツの方に置いたのかな?」と思ったら、違った! これティラミスだ。デカすぎるティラミスだよ、コレ! どうしよう!?


・小顔の私

どうしようも何も、まあ買って帰ってきた訳だが。それにしても、デカい。横から見ると、ティラミスムースとスポンジが地層のようになっていることが良くわかる。小学校の時の理科の時間、モチを切って説明してくれた担任の先生の顔が、今ありありと頭に浮かんでいる。


多分、「本当はそんなに大きくないでしょ? 佐藤は大げさだからなあ~」と思ってるでしょ? 違うんだよ、本当にデカいんだよ。私の顔と並べるとこの有様だ。デケェエエエエエエエ!


そりゃまあ、たしかに私が小顔ということも要因のひとつにある。多少ヒゲが伸びて面長に見えるかもしれないけど、当編集部でも1・2を争う小顔だ。そんな小顔の私の顔面と比べてみると、同じくらいのサイズじゃないか。これをデカいと言わずしてなんという? ほかに言い方があるなら、教えて欲しい。なんていうの? ねえねえ、なんていうの? ウン?


すまない、興奮して読者の皆さんに変な絡み方をしてしまった。決して酒を飲んで記事を書いている訳ではないから安心して欲しい。今日は飲んでない。さて、カロリーを見てみると、そのモンスターぶりを理解してもらえるだろう。


熱量1493キロカロリー


おいコレ、二郎かよ!? コレ、ラーメン二郎かよ!? 1000キロカロリー超えって、まるで二郎かよ!? 二郎なら完全に飯じゃねえか! 茶色い二郎だろ、コレ。


二郎ではない。わかっている。先に進もう……。


・妄想しながら食べる

ご飯茶碗と並べるとこのようになる。「ちょっと甘いモノでも食べちゃおう~♪」ってレベルではない。「いざ、尋常に、勝負!」といった類の、大いに気合いを要する世界からスイーツである。もう、スイーツと呼ぶのも よしたいくらいだ。そんな甘い代物じゃない!


フタを開けると、 “土” が入っている。いや、土じゃない。ココアパウダーだ。このまま当編集部のベランダに置いておいても、誰もティラミスと気づかず、「あれ? チューリップでも植えるのかな?」程度にしか思わないだろうけど、これはティラミスだ。


ひと口食べると、濃厚なティラミスムースに思わず笑いが出てしまう。おいしい~、ココアスポンジのほろ苦い味わいとムースの甘味が相乗効果となって、美味しさを引き立てている。


ティラミスに開いた穴は、まるで裏庭に掘った穴みたいに見える。下の方から水が湧き出しているように見えるけど、これはティラミスだ。ティラミスだよ、本当にティラミスなんだよ! 信じてくれよ、俺はやってねえッ!! あれは本当にティラミスだったんだよ、信じてくれよ、姉さん!!


時々変なスイッチが入って、おかしなことを言ってしまうが、気にしないで欲しい。本当に今日は珍しくシラフだから……


さて、これをご飯茶碗によそって食べよう。このティラミスには、まったくご飯茶碗が良く似合う。平皿になんて盛るのがもったいない。いつもご飯茶碗が1番良い。私はそう思う。


ちょっと想像してみて欲しい。夕暮れ時の食卓で、お母さんが「お待たせ~、今日はティラミスよ~」なんていって、お茶碗に盛ったティラミスを出してくるところを。遊び帰りの子どもは「もうお腹ペコペコだよ~」とか言いながら、ティラミスと知るやいなや「やったー! ティラミスだーーっ!! 俺、おわかりする」なんて、1杯目も食べないうちから言い出して。お母さんは「ちゃんと手を洗ってきなさい。うがいもね!」なんて言って、子どもの成長を微笑ましく眺めているのであった……。


そんなことを妄想しながら、このティライスを食べる私……。


とにかくかなりの量なので、一度に食わずに、昼と夜に分けて食べることをオススメする。私のように一気に食うと、お腹がパンパンになっちゃうぞ! ではまたね、バイビーッ!!


Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24