私(佐藤)は猛烈なヒネクレ者で、誰がやっても同じ結果になるようなことに挑むことが嫌いだ。一般論とか非の打ち所がない正論とかも大嫌い。そんな私の “ヒネクレ欲” を満たしてくれそうなフードイベントが、東京・池袋の東武百貨店で開催していることを見つけた。

「秋のFOOD FESTIVAL」の一環で、逆さまフードなるものを販売している。逆さま? 一体どういうことか確かめに行ってみると、玉子サンドやハンバーガー、お寿司などの外身と中身が逆さになってる! 実際に食べたら、当たり前のことに気付いてしまった……

東武百貨店のイベント広報誌「食通信」によると、これは地下の食品フロアで一部店舗が参加して、逆さまフードを提供しているようだ。会場に行き、いくつか商品を購入して帰った。


・ミートローフのベーコンレタスバーガー(648円)


最初に購入したのは、「バルマルシェ コダマ ミートデリカテッセン」のミートローフのベーコンレタスバーガーだ。購入してから気づいた。逆さまフードと言いながら、これは逆さまになっていない。ミートローフで具材を挟んでいるだけで、ハンバーガーを逆にしたものではなかった……。


・パテではさんだ逆バーガー(594円)


次に購入したのは、「イーションプルミエ」のパテではさんだ逆バーガー。こちらが、大豆ミートでチーズ・野菜・オムレツをサンドしたそうだが、これまた逆バーガーと言いつつ、逆になっていない。なぜ肉でパンを挟まないんだ……。


・かくし押鮨 海鮮(648円)


一旦洋食を離れようと思って購入したのが、「関山」のかくし押鮨だ。シャリのなかにサーモン・マグロ・イカが入っている。通常のにぎり鮨なら、ネタが上であるところを、シャリが上になっている。うん、たしかに逆さまになっている気がするが、これは巻きずしの海苔なしバージョンではないのか? また逆じゃなかった……。


・逆玉子サンド(783円)


私の求める逆さまフードはないのか? そう思いつつ購入したのが、「太郎」の逆玉子サンドである。ここへ来てやっと望みのモノに出会うことができた! これだ、これこそ逆さまフードだ!!


6個1パックのうち、半分が玉子で黒糖パンをサンドしている。これこれ! ちゃんと逆にしてくれないと。持ち帰って食べてみると……


外はしっとり、中はパサパサ、びっくりするくらい食いづらい……。逆さまにしたら美味しさがアップしているのかと思ったら、そうじゃなかった。これが逆さまフードの現実なのか?


・ウインナードッグ(200円)


最後に購入したのが、「パン・リゾッタ」のウインナードッグである。これまた素晴らしい逆さまフードで、ウインナーに切り目を入れて、その間にカットしたパンをねじ込んだ一品である。


逆さまフードを求める私でさえも、「これはちょっと強引では?」と思わざるを得ないほど力技で、逆さまに仕立て上げている。実際に食ってみると……


外はしっとり、中はパサパサ、やっぱり食いづれえええ! 外はパサパサ、中はしっとりじゃないと、こんなに食いづらくなるものなのか! だから、あのハンバーガーはパンを肉で挟んでいなかったんだな~。

とはいえ、この試みは非常に斬新だ。逆さまフードを生み出したすべての店に敬意を表したい。あっぱれ! なおこの催しは、2019年10月2日まで。逆さまフードを見つけたら、ぜひとも購入してみて欲しい。


・今回紹介したイベントの詳細

会場 東武百貨店 池袋店地下1・2階食品フロア(一部店舗)
会期 2019年9月19日~10月2日
住所 東京都豊島区西池袋1丁目1−25
営業時間 10:00~20:00
定休日 9月・10月は無休

参考リンク:東武百貨店
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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