これをラーメンと呼んでいいのだろうか? いや、素人が作ったものならば “悪ふざけ” と片付けて済む話だが、超人気ラーメン店からこんなメニューが登場してしまうとは……! その名も『チョコミントラーメン』──。迷う……これは迷う。

チョコミントラーメンの販売を開始したのは、名物の「ベジソバ」がカップ麺になってしまうほどの超人気ラーメン店「ソラノイロ」である。信じてるぞ、ソラノイロ……! とはいえ、怖い。ハッキリ言って怖すぎる。

・奇抜だけど激ウマな超名店

そもそも「ソラノイロ」は、型にとらわれない斬新な一杯で世間を驚かせ続けてきたラーメン店である。プロテイン入りの「マッスルラーメン」や、ビーガン対応の「ビーガン担々麺」など「奇抜だけどウマい」で知られる名店だ。だがしかし……。

さすがに『チョコミントラーメン』には震えが止まらない。そもそもラーメンなのに甘いのか? いや、そこはさすがにしょっぱいのか? いやいやいや、ミントの風味で辛いとか? どうやら “冷やしラーメン” であるらしいが、ここまで味の予測がつかないラーメンも他にあるまい。

・余裕で食えると思いきや…

というわけで、やってきたのはソラノイロ本店だ。チョコミントラーメンは2019年9月19日~21日の3日間のみ、ディナータイムに数量限定で提供される特別な1杯である。価格は1500円だ。ただ、チョコミントラーメンでしょ? オープン直後に行けば余裕でしょ……と思いきや。


行列やべぇぇぇえええええ!


ウソだろ……! この日用意されたチョコミントラーメンは25食で、記者はなんとか25番目で滑り込んだ。まさかチョコミントラーメンを求める人がここまで多いとは……! パッと見た限りメディアっぽい人間はあまりいなかったので、純粋なソラノイロファン、もしくはチョコミント好きなのであろう。……信じられん。

・いざ実食…

さて、行列に並び始めてから約1時間が経過したころ、ようやく “ヤツ” が運ばれてきた。チョコが練り込まれたダークブラウンの麺、鮮やかなブルーグリーンのスープ、そしてタピオカ。さらにはラズベリーとチョコレートソース、トドメのオレオ。うむ、悪い予感しかしない

だがしかし、一口食べて驚いた……! 食える……!! 食えるし、何ならウマい。スープにはほどよい塩分があり、この1点で何とかラーメンとして成立している。ただ、甘みも随所に散りばめられており、もちろんミントの清涼感は常に口の中をただよっていた。

なんと魔訶不思議な味。なんと摩訶不思議なラーメン。ただ1つ言えることは、チョコミントラーメンはラーメンであり、決して悪くないということ。いや、むしろ奇跡が起きている。様々なトッピングのおかげで味も単調ではなく、気付けば完食してしまっていた。チョコミントラーメン、恐ろしい子……!

・ある意味で最高傑作

ぶっちゃけ、これよりウマいラーメンは世の中に無数にある。……あるのだが「チョコミントラーメン」というお題で全国のラーメン店が渾身の一杯を作ったとしても、これより美味しいチョコミントラーメンが作れるとは思えない。そういう意味でソラノイロのチョコミントラーメンは、チョコミントラーメンの最高傑作と呼んでもいいだろう。

なお、9月20日は25杯、9月21日は50杯が用意されるとのことである。おそらく、今後レギュラー化するメニューではないから、気になる人はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。きっと生涯の記憶に残るラーメンになるハズだ。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 ソラノイロ本店
住所 東京都千代田区平河町1丁目3-10 ブルービル本館1B
時間 ランチ11:00~15:00 / ディナー18:00~21:00

参考リンク:ソラノイロ公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼初日の25杯は営業時間前に瞬殺。

▼これは衝撃的。色々な意味ですさまじい一杯だ。

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

日本、〒102-0093 東京都千代田区平河町1丁目3−10