当たり前だと思っても、実際に見聞きしたら違うことはよくある。私(佐藤)は近年、そう感じることが多い。たとえば、オープン直後にショボいと噂になった「東京タピオカランド」しかり、「ノーパン出社」しかり。どれも、自分で体験しないとわからないじゃないか! そんな衝動に駆られ、今回もまた検証するに至った。

たまごとご飯の相性が良いのは誰もが知るところだ。では、生たまごでご飯を炊いたらウマいんじゃないのか? 相性が良いんだから、美味しくなるはず!? これは検証せずにはいられない……。

・たまごでご飯を炊く

さっそく米と生たまごを準備。米を洗って炊飯器の釜に投入する。


水の量(たまごの量)がまったく見当つかない。とりあえずたまご4個を割って溶き、さらに水で伸ばして適当に釜に入れる。


米がヒタヒタになっていれば、何とかなるだろう。米の白色が見えなくなるまで、黄色い卵液を流し込んでヨシとした


あとは早炊きで30分待つだけ……。


……10分……


……20分……


……30分……


時間だ。フタを開けてみると……。


お! ウマそう?


これ結構ウマそうじゃない? 表面をふわふわの半熟たまごがコーティングしているように見えるんだけど。ご飯もふっくらに仕上がってるんちゃいますの?


とりあえず茶碗に盛って食べよう。しゃもじがなかったので、スプーンをさしてみると……


ザクッ! ザクッ!


え? ウソ! 「ザクッ」ってナニ? なんでザクなの? スプーンですくってみると、カットしたピザみたいなのが持ち上がった。なんで?


茶碗に盛ると、何かがおかしい。たしかに炊いたご飯を盛っているはずなのだが、この物体はすこぶる居心地が悪そうだ。明らかに茶碗のフォルムにフィットしていない。


断面を見ると、たまごの層とご飯の層に分かれている。お前たちは、炊飯器のなかで混然一体となって混ざり合っていたのではないのか? なんだ、いがみ合っているみたいに分かれているじゃないか。手に手を取り合って、1つにならんかい!


私の仮説では、たまごとご飯が1つになった「たまごご飯」が出来上がっているはずだったのだが、どうも思い描いた画と違うモノが目の前にある。なんだ、これは? 箸でつまめる予定ではなかったんだぞ


とにかく作った以上は食おう。


固ッ! ご飯に芯が残りまくり! これは認めたくないが失敗だ


・反省を踏まえて

どうやら、水分が少ないのが誤算だったようだ。通常の炊飯通りの水を入れ、そのうえで溶きたまごを流し込んだ方が良いかもしれない。もしくは、適量の出汁を用意し、同じく別途溶きたまごを流し込んで炊飯すると、美味しい炊き込みご飯ができそうだ。なお、このたまごご飯は責任をもっておいしく食べました。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24