日本人の多くが人生に一度は目指す道、それが「パラパラチャーハン」である。最近は「しっとり系」も見直されているが、やはり多くの修行者が目指す最終解脱の世界は「パラパラチャーハン」であると私は思う。

しかしながら、多くの者はパラパラチャーハンという悟りの境地に達しておらず、あーでもないこーでもないとキッチンの前で悩んでいるもよう。

そこで今回、パラパラチャーハンを作るためのコツ的な情報をまとめてみたので、どうか参考にしてほしい。


【パラパラチャーハンを作るためのコツ】

・炊き立てのご飯を使う。
・冷ごはんを使う。
・冷ごはんは冷やごはんでも、できるだけ前日の冷ごはんを使う。
・ごはんを水洗いする。
・「パックごはん」を温めないでそのまま使う。
・冷凍ごはんをラップなしでチンしたものを使う。
・玄米を使う。
・硬めに炊いたごはんを使う。
・少し油を入れて炊飯したごはんを使う。
・「粉ゼラチン」を混ぜたごはんを使う。

・炊き立てごはんに水と油をかけてコーティングしておく。
・たまごかけごはんのように、最初から溶いた卵とご飯を混ぜておく。
・油のかわりにマヨネーズを使う。
・たまごに油を入れておく。
・卵は白身と黄身に分け、白身でごはんをコーティングしておく。
・卵は白身と黄身に分け、あらかじめ卵黄をごはんに混ぜておく。

・たまごを先に炒める。
・ごはんを先に炒める。
・たまごを先に炒め、一度取り出す。
・具材を先に炒め取り出してから、たまごを入れる。
・ごはんを入れたあと、酒を入れて切るように混ぜる。

・鍋を振り撒くって水蒸気を出して水気を飛ばす。
・フライパンを振らない(あおりすぎない)。
・強火のまま短時間で手早く調理する。
・時間をかけて弱火でじっくりと炒める。
・鍋やフライパンなど使わず材料をすべて炊飯器の中に入れて炊飯して作る。
・仕上げに少しだけお湯を加える。



──結局、調べれば調べるほど何が正解なんだかわからなくなり、あーでもないこーでもないとキッチンの前で悩むことになるのだが、それもまたパラパラチャーハン道。

いつか悟りの境地に行けることを信じ、様々な方法にトライしていくのみだ。がんばろう。

【完】

執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24