「夏は股間がかゆくなる」とは真理的な言葉だ。そう、夏は股間がかゆくなるのである。おそらく世の男性の8割、ひょっとしたら、もっと多く。あるいは女性も含めて、切実な問題だろう。私(佐藤)が男性である都合上、今回は男性にフォーカスして話を進めたい。
さて私は、パンツは消耗品だと思っているので、だいたいユニクロで手頃な値段のモノを買うのが常である。もっと高額な商品に目を向ければ、いまだ知らないパンツの世界が広がっているのではないか?
そう思い、新宿伊勢丹の紳士用下着コーナーに行ってみたところ、驚きの進化を遂げたパンツに遭遇した。
・おことわり
あらかじめ断っておくが、本稿の2ページ目には使用感をお伝えするための、私の画像が用意されている。目にしたくない方は、このページの末尾に行った後に、トップに戻るなり他のページに移動して欲しい。伝えたからな! 2ページ目には私のパンツ姿があるってちゃんと伝えたからな!
さて、本題に入ろう。
・パンツの相場
私は普段、ユニクロでパンツを買う。1着590円のボクサーパンツか、990円のエアリズムパンツ。それを半年くらい、気に入ったものは1年とか履いている。当然ヨレヨレになるため、履き潰したらまたユニクロで買うというサイクルの繰り返し。ちなみに私の最新パンツは、昨年の今頃に買ったグンゼの「エアーズ」。これはドン・キホーテで購入した。
今回高級パンツに挑戦するに当たって、そもそも私はパンツの相場を知らないことに気付いた。お手頃価格のパンツ生活が長かったせいで、いくらくらいのモノを「高い」というのかよく分かっていない。マクドナルドや吉牛ばっかり食べていて、高級レストランの値段の相場を知らないのと話は一緒だ。
きっと伊勢丹に行けば、1万円のパンツが売っているだろう。そんなことを思っていたら、そんなパンツは存在しなかった。相場は3000~4000円程度。たしかに高いが、1枚に対して福沢諭吉の出番はなかった。そんな訳で購入したのは、特徴的な3枚である。
・ワコールのパンツ
1枚ずつ順番に紹介していこう。まずはワコールだ。ワコールというと婦人下着メーカーの印象が強いが、紳士部門も存在する。
購入したのはワコールの「すそピタパンツ ボクサーブリーフ(ローライズ)」である。お値段4320円(税込)だ。
その名の通りに裾(すそ)の部分に特長があり、ズレにくい設計になっているそうだ。女性は分からないかもしれないのだが、ズボンのなかでパンツの裾がズレるのは結構不快だ。直したくても、裾がズレて巻き込まれてしまうと、ズボンを履いたままでは戻しにくい。その不快感を軽減してくれるようである。
またフロント部分にも工夫を施し、フロントのズレを軽減する「肌側ポジフィット構造」を採用。これもイイ! フロント部分がズレると、ポジションの収まりが悪くなることは良くある。機能的に男性を理解していることがうかがえる。
・OVER THE TWELVEのパンツ
続いて男性のアンダーウェア専門ブランドの「OVER THE TWELVE(オーバー・ザ・トウェルブ)ボーダーベア天竺ボクサー」だ。お値段3780円(税込)である。
これを買った理由は、パッケージに目がひかれたからだ。サイズ表示のところをよく見てみると……。
Bカップだと!?
女性のブラのカップサイズがあることは良く知っているのだが、男性のパンツにもカップサイズに相当するものがあったのか? あったとしたら、自分はナニカップ? どうやってサイズを測るの?
少々驚いて店員さんに「これは何ですか?」と尋ねると、「メーカーの遊び心ですね(笑)」と答えてくれた。「パンツサイズのSサイズをAカップ、MサイズをBカップ、LサイズをCカップという風に表記してるんですよ」と教えてくれた。私はMサイズなのでBカップということになる。なんだ、リアルサイズを測られるかと思って、マジで心配した……。
ちなみにこのパンツの柄は「”DON’T LAUGH”柄」というそうだ。「笑ってはいけない」という意味だが、あえてコレを選んだ訳ではないとお伝えしておきたい。本当に偶然だ……。
・TOOTのパンツ
最後に、「TOOT スムーススキンnano」。お値段は4320円(税込)である。
パッケージの側面を見ると「M」というサイズ表記の横に「ナノボクサー」とある。ボクサーパンツは1つの形しか存在しないと思っていたら、ナノサイズというものがあることを初めて知った。さらにひとつ上のサイズの「マイクロボクサー」というのもあるらしい。
形状を見ると、たしかにボクサーパンツのものだが、股上が浅い。ちょうどブリーフとボクサーパンツの間といったところだろうか。
・下着の専門ブランド
以上が、今回購入した高級パンツである。ユニクロはたしかに良いものを安く提供してくれるブランドではあるが、下着の専門ブランドに比べると、細かい機能やデザインでは劣ると言わざるを得ない。高い機能性やオリジナリティを求める人は、多少値が張っても、専門ブランドで購入するといいだろう。
さて、この先のページでは私が実際に着用している様子を見ることができるぞ。引き返すなら今のうちだ。それでも見たいという人は、次のページへGO!
参照元:ユニクロ、ワコールメン、OVER THE TWELVE、TOOT
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24