当たり前のことだが、商品はネーミングが勝負の分かれ道になる。ただ、名前にもさまざまで「男の〜」など性別を表に出すと、男女片方に注目を浴びる一方でリスクもある。理由は単純で分母が減ってしまうため。何が言いたいのかというと、狙いを絞る以上は勝算がないとできないのだ。

まぁ、まれにそういった商品は売られているが、先日スーパーで冷凍食品コーナーを漁っていたところ「男の極旨黒カレー飯」を見つけた。はてはて、頭にある「男の」はどう影響しているのか。怪しく黒光りするパッケージといい、ずいぶんと野郎狙いだったので破壊力を確かめてみることにした。

・明治の男を狙った商品

同商品を発売しているのは株式会社 明治。お菓子やアイス、乳製品あたりのイメージが強いが、それなりに冷凍食品やチルドも取り扱っているようだ。んで、「男の極旨黒カレー飯」の価格は258円。容量が300gだから安くも高くもない感じだが、それにしても……

ニンニクやマカといった文言をプッシュしまくりで男を一撃で仕留めるという意図を感じる。今回、平日に食べると周囲が気になる予感がするので、安パイの休日に食べることにした。なお、調理方法はレンチンとフライパンの2択。ここは男らしく、ササッと出来上がるレンチンしかないだろう。

・THE男飯

それではさっそく調理といこう。まずは皿にザザザッと盛りつけてみる。怪しく黒光りするパッケージ同様、中身もなかなかのブラッディーでいかにも男が好きそうな感じがプンプンする。この時点でジャブを食らったような感じだが、気になる匂いはというと……

当然ながら かなりする。レンジに放り込めば、外にまで「THE男飯」的な匂いがするあたり気合の入り方が分かるってものだ。匂いを詳しく紐解くと、海外料理のような匂い……イメージとしては東南アジアから中東のようなカレー……人によっては好みが分かれるかもしれない。

で、味を一言で表すなら「ヌチャカラ」である。カレーはかけるタイプでなく、そのまま米に染み込んでいるからヌチャァ。辛さが舌にビリビリ残りながら濃厚な味つけがクセになるあたりがカラ。あわせてヌチャカラ……あぁ間違いない。これは男が好きなやつ……!!

ただし、完全に野郎殺しかというと、焦がしにんにく的な要素が刺さる女性もイケるはず。好きな人は好きって味なので思い切って試してみるといいだろう。おそらく、ハマる人はとことんハマる。人によっては「悪魔の黒カレー飯」となるに違いない。

・もとはカレー単体での人気商品

なお、同商品は2019年2月22日に発売されたもの。元をたどれば「男の極旨 黒カレー」をベースに開発され、ターゲットは30代~50代の単身男性を中心に幅広くだそうな。なぜか辛いものが食べたくなる暑い時期、スパイシーさはかなりのものなので夏バテ防止になるかもしれない。

参照元:株式会社 明治「男の極旨黒カレー飯」「プレスリリース」
Report:冷凍食品研究家・レンチン原田
Photo:RocketNews24.

▼男推しの一品だ

▼どちらかといえば辛め

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