糖質制限ダイエットのブームにより、糖質の多い食品を別の食品で置き換えた商品が増えてきた。豆腐やこんにゃくなど、前々からヘルシーで有名だった食品を加工して、置き換え商品として活躍しているものをよく見かける。

今回紹介する『お米のかわりに食べるカリフラワー』もその中の1つで、結果から言うと可能性だらけの商品だった。「カリフラワーがそんな訳ない」と思った人、カリフラワーは恐るべしだぞ……

・糖質は25分の1らしい

『お米のかわりに食べるカリフラワー』はトップバリュが出していて、実は冷凍食品である。1パックは300グラムで、値段は本体価格248円と安くはないが高くもない。ただ、この商品はカリフラワーをお米に似せて細かくカットしてある。カリフラワーを自分で細かくするのは手間がかかるので、若干お得なのかもしれない。

ダイエットとして気になるのは糖質のカット具合だが、パッケージには「お米のかわりに食べると糖質は25分の1」で、「食物繊維 3.2グラム(2分の1袋 当たり)」と記載されている。これを見る限り、数値的にダイエット食品として優れてそうだ。


・見た目はお米

袋から出してみると、パッと見はお米に見える。色が元々白いので、米粒程度の大きさにされると限りなくお米に近いルックスになる。だが匂いはカリフラワーそのもので、電子レンジで解凍し皿に開けるとカリフラワーの匂いがかなり増しており、正直お米の置き換え商品としては失敗したと思った。


・カリフラワーのみで炒飯

そもそも、なぜ炒飯にしたのかというと、パッケージに「炒飯がオススメ」とレシピとともに書かれていたからである。実際には「ご飯とカリフラワーをミックスして食べるレシピ」だったのだが、今回はカリフラワーがどの程度お米の代わりになるか知りたかったので、カリフラワーのみで炒飯を作った。

解凍したときにカリフラワーの匂いが増したのが不安だったため、味付けは濃くしてガーリックを多めに。ごま油とラー油でしっかりと炒め、カリフラワーの匂いを考慮しつつ調理。そのためかカリフラワーの匂いは消えて、炒飯を作っている匂いしかせず、見た目も完全に炒飯になった。

また、野菜なので水っぽくならないか心配だったが、炒めていて気になることはなく、普通の炒飯と変わらなかった。


・カリフラワー炒飯の完成

皿に盛り付けるも、カリフラワー感なし! よく見れば質感がお米とは異なるのが分かるが、炒飯として出されたら疑わないレベルであろう。意外にもパラパラ感があり、カリフラワー同士がくっついている感じもない。

さて、カリフラワーがお米のかわりになるのか、それを決める最も大事なものは味。だが私は、味については半信半疑であった。なぜなら置き換え食品を食べてきて、あまり美味しいものはなかったから。置き換え食品は美味しいというよりも、ダイエットが目的として食べるので、今回も味への期待度が低かったのである……が!


めちゃくちゃ美味いぞ、カリフラワー!!


食べたときびっくりした! 過去にカリフラワーに特別美味しいと思ったことはなかったものの、今回食べたカリフラワーは主人公級の美味しさがあった。なんというか新しい美味しさの炒飯で、お米に近いのだがみずみずしくて、食感ははっきりとしていた。


・お米のかわりに食べられる

最初は「お米にかわる」は言いすぎなのではと思っていたが、ぜんぜんお米のかわりになる。こんにゃくでお米の置き換え商品などあるが、圧倒的にカリフラワーの方が置き換えに向いていた。カリフラワーは食材の主張がうすく、しかし食べ応えに欠けることはなく、色々なレシピに合わせやすそうなので、今後ますます注目されていくと思う。

実際にココイチのメニューでは低糖質カレーに、カリフラワーをお米のかわりに使用しているものがある。料理次第なところもあると思うが、濃い味の料理にはカリフラワーはかなり使えると思うぞ! ダイエット中の人は是非一度試すべし。

参考リンク:お米のかわりに食べる カリフラワー
Report:mai
Photo:RocketNews24.