梅雨が訪れると悩ましいのが洗濯物だ。生乾きにならないようコインランドリーを使ったり晴れの日を狙って干したりと、手間をかけている方も多いのではないだろうか。

つい先日、そんな梅雨の時期に大活躍しそうな『プラズマドライハンガー』という商品をドン・キホーテで発見した。どうやら衣類を素早く乾かしニオイも消してくれる優れものらしいが、本当に効果はあるのか? 購入して使ってみることにした。

・連続使用時間は5時間

『プラズマドライハンガー(DMC-523-WH)』の価格は税抜3980円だ。都内に本社を構える「株式会社 丸隆」の商品でデザインは日本。製造は中国となっている。それでは開封してみよう。

箱の中にはプラズマドライハンガー本体がパーツごとに分けられた状態で入っていた。これならコンパクトに収納できるので、旅行や出張の際などに持ち出しやすそうだ。


パーツを取り付けてコンセントに電源プラグを差せば……


準備完了である。ちなみに操作方法だが、電源ボタンを1回押すと温風&プラズマイオンが3時間。素早く2回連続で押すと送風&プラズマイオンが2時間吹き出る。また、温風が3時間吹き出ると自動的に送風に切り替わり、最長5時間の連続使用が可能だ。


・速乾効果をテスト

さて、まずは速乾効果をチェックしてみよう。今回は洗濯・脱水した綿100%のTシャツをプラズマドライハンガー・普通のハンガーにかけ、2枚同時に乾き具合を比較してみることにした。


同じ2枚のTシャツを洗濯・脱水して……



それぞれハンガーにかけてプラズマドライハンガーの電源をON!



すると……わわっ!!


こいつはスゴい!!! たった15分ほどで風の吹出口がある首元付近がすでに乾き始めているではないか。続けて観察しているとグングン乾いていくから驚きだ。


マジ実用的じゃん……と思ったのだがしかし!



脇や裾(すそ)のまわりがなかなか乾かない


その後、3時間ほど経った頃に全体が乾いたように見えたので、普通のハンガーにかけていたTシャツと重さを比べてみたところ……

プラズマドライハンガーにかけた方の重量は約32%減(175グラム → 119グラム)。普通のハンガーにかけた方の重量は31%減(173グラム → 120グラム)で意外にも大きな差は無かった。

服の形状や素材、また室温や湿度などによって乾き方は異なるとは思うが、今回の検証環境ではTシャツ全体を劇的に早く乾かすような性能は発揮されなかった。しかし、部分的には早く乾いていたので、もしかすると生乾きのニオイは出にくいかもしれない。


・消臭効果をテスト

続いて消臭効果をみていこう。ワイシャツを着て焼肉屋に行き、プラズマドライハンガーでワイシャツについたニオイが取れるかを検証してみることにした。

焼肉屋から帰ってきた後、ワイシャツをプラズマドライハンガーに5時間(温風3時間 / 送風2時間)かけてみたところ……

う〜ん、ニオイはほぼ消えていない。人によってニオイの感じ方は異なるので、あくまでも筆者の個人的な感想となるが、とにかくプラズマイオンの明らかな効果は体感できなかった

というわけで『プラズマドライハンガー(DMC-523-WH)』を使ってみた結果、風の吹出口付近はよく乾くが、全体が乾くまでの時間はそれほど早くなく、消臭に関しても明らかな効果は見られなかった。

しかし、前述の通り、服の形状や素材、また室温や湿度などによって効果は変わってくるかもしれない。気になる方はドン・キホーテをチェックしてみてはいかがだろうか。

Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.