人間が審判を務める以上、スポーツの誤審は避けられないことなのかもしれない。とは言え、「どう見てもおかしいだろ!」という判定には腹が立ってしまうもの。映像でもう一度しっかり確認せんかいと言いたくなるのも無理はない。
今回は、そんなスポーツの誤審に関する興味深い調査結果をお伝えしよう。正確に言うと「国際スポーツのルール」に関する調査なのだが、その中に「もっとも印象に残る世紀の大誤審、疑惑の判定は何か?」という項目があるのだ。これは気になる。
・スポーツに関する調査
株式会社エアトリが、20代~70代の男女713名を対象に行った今回の調査。この結果を見て私(あひるねこ)は、回答した人たちはかなりのスポーツ好きであるという印象を持った。なぜなら、「海外でスポーツ観戦をした経験がありますか?」という質問に対し、4割以上が「ある」と答えているからだ。
「ある」と回答したのは41.9%で、「これから観戦する予定がある」と答えた2.2%と合わせると、半数近くの人が海外でのスポーツ観戦経験があるということになる。日本国内ならまだしも、観戦のために海外まで行くなんて相当なガチ勢であるように思うのだがどうだろう?
・気になる誤審ランキング
そんなガチ勢たちが選んだ、今までの国際スポーツ試合の中でもっとも印象に残る「世紀の大誤審、疑惑の判定」が以下の5つだ。1位から5位まで一気に発表しよう。
1位:柔道(2000年シドニー五輪)篠原信一、決勝戦での「内股すかし」の有効判定による銀メダル
2位:卓球(2019年世界選手権)みまひなペアダブルス、早田ひなサーブのネット判定
3位:ボクシング(2017年WBAミドル級王座決定戦)村田諒太の判定負け
4位:フィギュアスケート(2013年GPファイナル)浅田真央、トリプルアクセルの回転不足判定
5位:ボクシング(2006年WBA世界ライトフライ級王座戦)亀田興毅、1ダウンからの判定勝ち
・圧勝の1位
1位の柔道シドニー五輪は投票率が34.8%と、2位の11.2%を大きく上回る結果となった。ランキングを見る限り、やはり自国の選手が受けた誤審は印象に残りやすいようだ。基本的に日本人が負けた判定が上位を占めているものの、亀田選手だけは勝ったのにランクインしていてちょっと笑える。
他にも「マラドーナ神の手ハンド」や「日韓ワールドカップでの韓国対イタリア」など、日本以外の試合も挙がったとのこと。韓国対イタリアというと先日、主審を務めた主審バイロン・モレノ氏が誤審を17年越しで認めたことでも大きな話題となった。
・来年はオリンピック
審判とは言え、彼らも同じ人間だ。間違いを犯すのは仕方ないことだと思う。しかし、金や政治が絡む意図的な誤審が存在するのなら、いっそのことすべて映像判定にして欲しいものである。来年開催の東京オリンピックでは、そんなことがないよう心から願う。
▼その他の調査結果。「今までスポーツ観戦をしていた中で、採点や結果に納得がいかなかったことがありますか?」
▼「ルールが分かりにくいと思うスポーツは何ですか?」