空前絶後のタピオカミルクティーブームである。次から次へと台湾・韓国・中国のブランドがどんどん日本に進出してきており、「日本初上陸」と何度目にしたことか。このブームはまったく衰えることを知らず、むしろさらに加熱する勢いである。そんななか、私(佐藤)の頭にはある疑問が浮かんだ。

もしかして、タピオカって軍艦巻きにすると美味しいんじゃないのか? その答えを探るために、早速検証を開始したぞ!

・イクラや筋子に似ている

誰でも1度は頭をよぎったはずだ。タピオカがイクラや筋子に似ているということを。


味はさておき、見た目が似ているということは、同じような食べ方をしてみるのはアリなのではないか? 仮にコレが極論であったとしても、試さざるを得ない気持ちになるのが人の性(さが)というものだ。その純粋な衝動と探求心を満たすために、私は行動を起こしたのである。


・形から入ろう

まずは形から! ということで、私はユニフォーム専門店に行って、和食の板さんが着用している業務用の甚平と和帽子を用意。


自分でもびっくりするくらい良く似合っている。まるで、長年腕を磨いてきたこだわりの職人のように見えるが、完全なる素人だ。自分で食べる手巻き寿司しか握ったことがないと、正直に打ち明けておこう。


・作り方

さて、前置きはこの辺にして、まずはコンビニで買ってきた、パックのご飯を電子レンジでチン! する。


ご飯があたたまったら、酢飯を作る。当編集部には穀物酢しかなかったので、これを適当にご飯に合わせつつ、ご飯の粗熱をとる。


そしてご飯を適当に成形して海苔を巻く。


最後に新鮮なタピオカをたっぷりとのせて……


完成で~す!


・味はどうなのか?

いかんせん、手巻き寿司しか巻いたことのない男なので、形は歪(いびつ)と言わざるを得ない。


だが、今回の検証は食い合わせを確かめることが主旨なので、形がイケてないのはご愛敬。


実際に食べてみると……


焼き海苔のパリっとした歯ごたえと、モッチリとした大粒のタピオカ。それにレンチンご飯のベチャっとした食感。これらが混然一体となって、口のなかにカオスが生まれている。ミルクティーからすくい上げたタピオカはほのかな甘さをまとっており、これが穀物酢と実に合わない。

何より印象に残ったのは、タピオカの歯触りだ。ここのタピオカはかなり弾力があり、ご飯とまったくと言っていいほど相容れないこと。ここまで相性の悪い食い合わせがあっただろうか。おそらく、私の腕が未熟であったために、料理へと昇華できなかったのかもしれない。とにかく、自分で作った以上、責任をもっておいしく頂きました。


なぜご飯と合わなかったのだろうか? パンケーキのトッピングにタピオカを出す店や、トーストに挟んでタピオカを出す店もある。ということは、炭水化物とは合うはずなんだが……。麺とは合うのか? ナゾは尽きない……。

Report:佐藤英三郎
Photo:Rocketnews24