2019年3月11日、待望の国内メーカーによる乳児用液体ミルクが発売されて話題となった。しかし、「常温のものを赤ちゃんが飲むかな?」「ちょっと高い」などなかなか踏み出せない人も多いかもしれない。
私・沢井メグもそう思っていたのだが、家に2歳&0歳7カ月の双子がいると圧倒的に時間が足りない! 1秒でも時間を節約したい! ということで液体ミルクを使ってみたところ、液体ミルクは神、圧倒的に神だった!! 育休中ではあるが、この便利さはお伝えせねばなるまいと筆をとった次第である。
・液体ミルクを買ってみた
今回購入したのはグリコの「アイクレオ 赤ちゃんミルク」。対象年齢は新生児~12カ月、1パック125ml入りで200円(税別)。常温保存可、哺乳瓶に注ぐだけで飲ませられるというものだ。手に取ってみると、なんてコンパクト! 幼児用の紙パック飲料と同じサイズである。
・ミルクの準備が15分→35秒に短縮!
さて、我が家では毎回の調乳に約15分かかっている。お湯を沸かす(3分)→ 哺乳瓶に粉をセットしお湯を入れて混ぜる(2分)→ 人肌まで冷ます(10分)。これが結構めんどくさい。
一方、アイクレオの液体ミルクだと、パックを軽くふる → 付属のストローをセット → 哺乳瓶にそそげばすぐ飲めるという。準備時間を測ってみると、たったの35秒。
15分と35秒……なんということでしょう! 赤ちゃんに飲ませるまでの時間に約26倍も差が出るとは!! そして調乳作業がないだけで心がかなり軽くなった。地味な作業に見えて、知らず知らずのうちに消耗させられていたんだなぁ。
常温のミルクが飲めるのか心配だったが、うちの双子はグイグイと飲んでくれた。待ち時間ほぼなしで飲めたせいだろうか、心なしかご機嫌。待たせないことでこちらにも気持ちに余裕ができ、ミルクの時間がなんだか幸せだ……。
・2時間以上の時間が浮くことに / 沢井家の場合
家で、出先でと、数回使っただけでもストレスからの解放感があった。ということは、これを最も夜間ミルクが多い時期に使えばすごくラクになるんじゃないか? 参考までにと計算してみたところ……
うちの双子は母乳とミルクの併用であり、最も回数が多かった時期は10回(日中6回 / 夜間4回)。量は毎回60mlを用意、調乳時間は2人で14分。そこから計算すると節約できる時間は……
(14分×60秒-35秒)×10回=8050秒
8050秒、つまり約134分、要するに2時間14分も浮くということになる。調乳だけでこんなに時間を取られていたのかァァァ! 全てを液体ミルクにすると2時間以上眠れたかもしれないのだ。置き換えを夜間4回分だけだとしても、53分ゲットできるということに。
産後、心身ともにフラフラななかの夜間授乳&ミルク。眠かった、疲れも抜けなかった。あまりの眠さに抱っこしていた子供を落としそうになったこともあった。「30分、いや15分でいいから寝かせてくれ」と何度思ったことか……その頃に出会いたかったよ液体ミルク!!
全ての回とは言わずとも、夜間だけでも、うち1回だけでも液体ミルクを使えば負担も減るだろう。「手間や時間がかからないうえ、赤ちゃんを待たせない=泣かせっぱなしにすることがないから、相当ストレスフリーですよ」と全力でお伝えしたい……!
・ネックは価格 / 今後の市場拡大からの低価格化に期待
お湯がいらないので外出時の荷物も減るし、液体ミルクって良いことずくめ~と絶賛したいところだが、毎日使うには1つネックがある。それは価格だ。
既存の粉ミルクを同量作った場合、割高なスティックタイプであっても50~60円程度で済むことを考えると、1本200円は高い。日常づかいするにはまだまだ高価と言えるだろう。今後の市場拡大、そして低価格化に期待したい。明治も液体ミルクの販売を開始するというしね!
なかには「贅沢だ」「手抜き」「しんどさに耐えるのが愛情では?」という意見もあるというが、一生に一度の赤ちゃんとの時間をツラい思い出にするのはもったいない。また、親の心にゆとりができれば、余裕を持って子供への目配りや気配りをすることができる。そんな工夫も、ひいては赤ちゃんへの愛情のひとつではないだろうか。
参照元:グリコ「アイクレオ 赤ちゃんミルク」、明治プレスリリース
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼国内メーカー初の液体ミルク
▼注ぐためのストロー、飲ませる用ではないのでご注意を!
▼グイグイ飲んでくれました
▼哺乳瓶の準備、そして洗浄は必要。災害用としてなら「使い捨て哺乳瓶」やパックごと飲ませられるアタッチメントがあるとありがたい
▼多胎児パパママの救世主にもなるはず、価格よ早く下がってくれ★