日本一顔を知られたフリー素材モデル、大川竜弥氏はこう言った。「巣鴨が “おばあちゃんの原宿” なら、原宿は “若者の巣鴨” だ」。なるほど、そう思うと原宿のイメージがずっと柔らかいものになる。とはいえ、おっさんにとっては行きにくい場所、むしろ縁のない場所が東京・原宿だ。
そんな若者の集う場所に、さらにおっさんにとって行きにくいお店がオープンしていた。そのお店「ストロベリーマニア」は、イチゴスイーツの宝庫だ。当然女子に人気な訳だが、そこに意を決して、おっさんが単身乗り込んでみたぞ!
・以前はパイの店
お店は東京・原宿のド真ん中、セブンイレブン原宿竹下通り店の2階にある。ここは以前、「The Pie Hole Los Angeles」があった場所だ。2018年8月にそのお店が閉店し、同年12月にストロベリーマニアがオープンしていたのである。
噂には聞いていた。イチゴスイーツ専門店がオープンしたことを。甘いモノ好きのおっさんとしては1度行きたいとは思っていたが、どうせお客さんは女子だけ。確実に存在が浮くに決まっている。店内に入ることさえも難しいのではないか? そう思いながら建物の階段を上がっていくと……
全体に赤色多めの配色、実に入りにくい。こんな日に限って、革ジャンを着てくるとは。私(佐藤)はなぜ革ジャンを着てきてしまったのか……。
とはいっても、ここで帰る訳にはいかない! 思い切って中に入ると、そこには可愛らしいイチゴスイーツがいっぱい!
ストロベリースイーツパラダイス!
・ロマンチックが止まらない
ケーキは店内でオーダーすると、プレートとして出てくる。大福やどら焼きは持ち帰りもできるそうだ。これらをテイクアウトしても良かったのだが、私はパフェが食べたかった。おっさんでもイチゴパフェをムショーに食べたくなる時があるんだよ!
という訳で案内された窓際のカウンター席で待つ。店内を見回すまでもなく、おっさんは私1人だ。実に心細いが、カウンター席にコンセントがついていることがとても心強かった。
さて、注文したのはイチゴのパフェ(1400円)、それにドリンクセット(300円)でアイスコーヒー。ついでにケーキも食べたいと思い、原宿店限定の原宿チーズケーキのプレート(1080円)をお願いした。この日、外は陽射しが強い上に、女性客の多い空間にいるせいか、やたら喉が渇いた。
アイスコーヒーで喉を潤そう。そう思いながらストローを見ると、ハート型……。
く、苦しい……。なんか苦しい……。ロマンチックを受け付けない体質のため、こういうのを見ると咳込んでしまいそうになる。「カワイイ」とは無縁の人生を歩んできたせいか、こういうロマンチック? ファンタジック? なものとの接し方がわからない……。ディズニー映画を観た記憶が私の人生にないのも、この体質のせいなのか?
・イチゴパフェ食うしんよ!
でも、甘いモノは好きだから耐える! ということで、パフェが来たぞ~!!
うん! ウマそうやん。食べ物のカワイイは意外と平気なんだよな。甘いモノが好きだから、そこらへんは都合よく出来ているらしい。自分でも自分の体質がよくわからない。
イチゴが美味しいのは言うまでもなく、意外と美味しく感じたのはマカロンだ。普段マカロンなんか一切食べないのに、ここのマカロンはイケる! 生クリームのふんわりとした食感とマカロンの軽い歯触りがとても心地よい。
・パワー系スイーツ
続けてチーズケーキも食べちゃうよ! 見た感じ、口当たり滑らかで軽めのスフレチーズケーキのように見えるけど……
味は濃厚! ずっしりと重量感があり、イチゴの味もさることながらチーズの味もしっかりときいている。見た目はポップなのに、味はへヴィ。さすがのスイーツ好き女子もびっくりのパワー系イチゴスイーツである。
・自撮りしたらヤバいことになった……
ゆっくり堪能したいところだが、ただ食べている訳にはいかない。1枚くらい食べている自分の姿を撮っておこう。そう思って撮影した写真を確認したら……
目ん玉ひんむきの一枚である。美味そうな顔をしていたつもりなんだが……。なお、スイーツの写真を撮っているお客さんはほかにもいたが、1人で自撮りしているのは私だけ。撮り直すのも恥ずかしいのでスマホのインカメラで1発撮りしたら、こんな結果になってしまった。
お店のロマンチックな環境に、身体が拒絶反応を示していたらしい。カワイイお店なのに、そこに馴染めない自分を許せなかった……。
写真を見返して、まさかこんな顔をしていたとは、自分でも驚きである……。
・今回訪問した店舗の情報
店名 ストロベリーマニア 原宿店
住所 東京都渋谷区神宮前1-6-12 2F
営業時間 11:00~21:00
定休日 不定休
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24