もうアレクサ(Alexa)なしでは生きていけない。アレクサというのは、AmazonのAIスピーカー『Amazon Echo Dot』の中に入っているAI嬢のことで、聞けば何でも答えてくれる。音楽はもちろん、なぞかけも聞かせてくれる。しかし、もっとも便利だと感じるのは「照明のオンオフ」である。

すでにアレクサ対応のWi-Fiスマートプラグを何個も駆使して家中の電気を制御しているのだが、プラグタイプではない、“そのまんま電球” なタイプを発見したので即購入、2カ月ほど試してみたのだが……結論、最高である。

私が購入したのは、アイリスオーヤマの「スマートスピーカー対応LED電球」だ。明るさ調節・光色切替対応の「LDA9D/L-G/D-75TAAI」なる型番で、価格はAmazonで3480円だった。

箱の中身は超シンプル。電球本体と、説明書のみ。

なお口金は、よくあるサイズのE26で……

我が家のメイン照明(ペンダントライト)の電球を、アレクサ対応にしてしまおうという作戦である。

で、やるべきことは設定&設定&設定という感じで、説明書の通りにやれば問題なく接続できると思うが、そこそこハイテク器機やガジェットに詳しい私でも「超カンタン!」というわけではなかったので機械に疎い人は要注意だ。手順は大きく分けて「スマホの設定」「電球の設定」「スマートスピーカーの設定」の3段階。簡単に説明していこう。


・スマホの設定

まずやるべきことは、スマホに専用アプリをインストールして、アカウントを作ることから始まる。アプリに電話番号やメアドを登録し、認証コードをSMSで受け取り、再びアプリに戻ってパスワードを設定。ここまでは簡単。


・電球の設定

続いては、アプリで「デバイスを追加」するのだが、この手順が少しばかり難しい。落ち着きながら、アプリの案内通りにやれば問題なく遂行できると思うが、電球本体にスイッチ等がないぶん、状態が把握しづらいのだ。

言葉で書くと、けっこうすごい。まずは電球の電源(壁のスイッチ)を入れて、10秒後にオフ。その後、ふたたびオン。そしたら、オン → オフ → オン → オフ → オンと3回以上カチカチとオンオフする。ファミコンの裏技かよ!


すると……


天井のLED電球が1秒に2回の点滅状態に!! ひゃーっ!


すると!


「家庭内のWi-Fiパスワードを入力」と画面に出るので、点滅している最中にサササッとパスワードを入力! なんだかスゴイ状況でパスワードを入れることになるので、あらかじめどこかにメモっておくと良いかもしれない。

パスワードを入れ終えると、「接続」が始まる。家のWi-Fiと電球が、スマホを介して接続されているのである。一切の「線」がないので何が起きているのかイマイチ把握しずらいが、とにかく「接続」されているのである。


【間違えやすいポイント】

ちなみにこの手順のときに気をつけるべきことは、Wi-FiはWi-Fiでも「2.4GHz帯のWi-Fi」に接続しておく必要があるということ。ルーターによっては「5GHz帯」だったり「2.4GHz帯」だったり数種類のWi-Fiが飛んでいたりするが、スマホ操作をする段階で、スマホ自身を「2.4GHz帯のWi-Fi」と接続しておくことが重要となる。


そんなこんなで接続が終わったら、スマホアプリから、電気のオンオフや、「暖色〜寒色」の調整などもできるようになる。アレクサ等のスマートスピーカーに接続しなくても、とりあえずこれだけで無線制御は可能だ。ふぅ……。


・スマートスピーカーの設定

ここまで来たらあと少し! 私はアレクサ使いなので「Amazon Alexa」のアプリを起動して、アイリスオーヤマのスキル「IRIS SmartLF」を検索してから「有効」にする。あとは、サインインしたり、画面の指示に沿っていけば……やっとこさデバイスの登録が完了となる。

ちなみに呼び出し名も逐一変更可能。私は当初、今回登録したLED電球を「ケニアライト」と名付けていたのだが、言いやすさを優先して「ボンボン」と名称変更しておいた。


そして……


「アレクサ、ボンボンつけて〜」

ぱっ!!(おおっ!)


「アレクサ、ボンボンけして〜」

ぱっ!(おおおっ!!)

──と、見事、声での電球制御ができるようになったのであった。これ、本当の本当に超便利。約2カ月間使ってきたが、電球をつける時は、そのまま壁のスイッチでオンすることの方が多い。逆に消す時は、ふとんに入ってから「アレクサ、ボンボン消して〜」で真っ暗に……てな感じである。


・注意点

なお、気をつけるべき点もある。それは、壁のスイッチをガシガシ連打したりすると、自動的に「電球の設定モード」に入ってしまうということである。いきなり照明が点滅し始めるとビックリするし、設定モードから抜けるのもやや面倒なので、壁スイッチの連打はしないように要注意だ。

そんな「設定モード突入問題」さえ注意すれば、本当に最高としか言いようがない。余計なデバイスを介さず電球ひとつで済むというスマートさも最高だし、オンオフだけでなく、たとえば「明るくして」とアレクサに言えば照明の強弱も調整可能! なんという近未来!! てな感じで、そろそろ私は寝るとします。アレクサぁ、ボンボン消して〜!(ハイ)

参考リンク:アイリスオーヤマAmazon
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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