全国各地にいろいろな観光スポットがあるが、王道じゃなくても楽しめるところはたくさん存在する。いわゆる珍スポットというやつがそうで、聞いた話によると富山県高岡市にはウォータースライダーつきの銭湯があるらしい。
つまり全裸で滑ることが大前提なワケだが、そんな破天荒なウォータースライダーは本当に設置してあるのだろうか。これは現場に行き、自分の目で確かめた上で全裸スライダーをやるしかあるまい!
・年季の入った銭湯
ってことで、いろんな意味で “チンスポット” な銭湯へ行ってみたのが今回の話である。噂のウォータースライダーが設置してあるのは「温泉天国 よつやのゆ」という銭湯で、実際に行ってみたら外観はかなり年季が入っていた。
どう見ても銭湯なのに堂々と「温泉」と言っているあたりヤバさプンプンだが、まだまだ入り口であり序の口。なにせ、中には全裸で滑るウォータースライダーが設置してあるのだ。裏側にまわって外から建物を見たら2Fから1Fにかけて太いパイプのようなものが繋がれており、これが例のブツと見ていいだろう。
で、入浴料550円を払って館内に入ると、休日の昼間ということもあって地元民で賑わっていた。浴場には普通の風呂にマッサージ風呂、露天風呂などがついていて決して狭くはない。外側から見えて予想していた通り、2Fにウォータースライダーが設置されており、着地する1Fには安全を確保するためと思われる大きめの水風呂(プール?)も待ち構えていた。
・自由を奪われるウォータースライダー
すでに1人の少年(全裸)がウォータースライダーを何度も滑っていたので、まずは観察することに。階段を上った数秒後には勢いよく滑ってきたので、どうやらウォータースライダーに飛び乗ったら猛スピードで1Fのプールに放り出されるようだ。
仕組みが分かったところで、いよいよ記者の番である。結構なスピードで放り出されている姿を見ていたため軽く怖気づいたが、ここまで来たからには滑るのは絶対。ウォータースライダーに流れているのは冷水で放り出されるのも湯船ではなく冷水だったので、マジでやめようとも思ったが滑るしかない。
えぇーい、ままよ!
……と、意を決してウォータースライダーに飛び乗ったらこれが想像以上に速い! 手足の自由を奪われるというか、流れに乗らないと逆に危ないやつだ。
あっ、怖い……着地に気をつけないと!
……なんて思う余裕もなく、カーブを曲がって気がついたらそこには……!!
股間丸出しの全裸でウォータースライダーから放り出される30代半ばのオッサンがいた。
なお、記者の他にも滑るオッサンはおり、例に漏れずウォータースライダーから全裸で勢いよく放り出されていた。中には水中で受け身を取り損ねてお尻を痛打するオッサンもいたので、興味のある方は十分気をつけて滑ってほしい。
そもそも、なぜ全裸で滑るウォータースライダーがあるのか。気になったので地元の人に話を聞いたところ、2Fにあるサウナを出てそのままウォータースライダーで水風呂にダイブするのが正しい使い方ではないかとのことだった。富山県民、アクロバティックすぎるだろ……!
何はともあれ、全裸で滑るウォータースライダーは確かに存在した。「温泉天国 よつやのゆ」は駅から歩くと遠いので、遠方から来た人はレンタカーやタクシーを利用するといいだろう。全裸で滑るウォータースライダー、年齢は関係なく楽しめるため人生で一度くらい経験してもいいかも。旅の疲れを風呂で癒すのもいいし、富山県の珍スポット観光としてぜひ。
・今回ご紹介した場所の詳細データ
名称 温泉天国 よつやのゆ
住所 富山県高岡市四屋672−2
時間 9:00〜25:30
休日 年中無休
イラスト・Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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▼中学生以上の入浴料は550円だ