2018年も早いもので年の瀬が近づいてきた。今年もいろんなことがあったが、日本中の期待を背負って活躍した1人に大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)がいる。二刀流でのメジャー挑戦は野球の世界観を変えてしまうものだったのではないだろうか。

ネット上ではあまりにスゴすぎて逆に驚く人が減るという現象が起きてしまうほどだったが、今回は改めて大谷選手の全ホームランを振り返りたい。全部で22発、それではさっそくいってみよう!

第1号(vsクリーブランド・インディアンス)

この時は開幕直後ということもあって打順は8番。記念すべき第1号はベンチに戻って無視される「サイレント・トリートメント」も話題になった。


第2号(vsクリーブランド・インディアンス)

連日となるホームランはサイ・ヤング賞投手のコーリー・クルーバーからのもの。メジャー屈指の投手とあって、ダルビッシュ投手も「俺なんかクルーバーの球一生当たらんのやろなぁ。。」と驚くしかなかった。


・第3号(vsオークランド・アスレチックス)

完全に適応して3試合連続ホームラン。このあたりから大谷選手のスゴさに震えが止まらなくなる人多数。


・第4号(vsニューヨーク・ヤンキース)

ルーキーながら投打でチームを引っ張る存在へ。日米で「SHOW TIME」や「ohtanisan」が定着し始める。


・第5号(vsミネソタ・ツインズ)

シーズンに入って1カ月が経過。周囲の信頼を勝ち取り、クリーンアップも任されている。また、このあたりからネット上では「また打ったのか」と言われるようになった。


・第6号(vsタンパベイ・レイズ)

完封負けしそうな9回、包囲網が厳しくなってくるなかで一矢報いる一発。


・第7回(vsロサンゼルス・ドジャース)

右肘内側側副靱帯の損傷から復帰し、メジャー初の代打ホームラン。サッカーW杯の時期ということもあって「大谷半端ないって」とも言われた。


・第8号(vsシカゴ・ホワイトソックス)

バックスクリーンに一直線の特大ホームラン。一目でホームランと分かる放物線だった。


・第9号(vsシカゴ・ホワイトソックス)

またまた特大アーチ。メジャーリーグでパワー負けしない姿は、現地でも「モンスター」と称される。


・第10号&第11号(vsクリーブランド・インディアンス)

2桁ホームランを期待されるなか、2打席連続ホームランであっさりクリア。もはやメジャーが大谷選手に追いついていない説も浮上してくる。


・第12号(vsデトロイト・タイガース)

打席に立つだけで期待を持てるような選手へ。8月に入るとホームラン量産態勢に入った。


・第13号(vsテキサス・レンジャーズ)

メジャー2度目の代打ホームラン。チャンスで打席に送られるあたり、監督からの信頼は厚い。


・第14号(vsヒューストン・アストロズ)

過去の対戦で打ち崩せないでいたバーランダー投手をついに攻略した。世界よ、これが大谷翔平だ。


・第15号(vsコロラド・ロッキーズ)

シーズンを折り返すと、4番を任される機会も増加。そしてしっかりと期待に応えるのが大谷選手だった。


・第16号(vsテキサス・レンジャーズ)

バーランダー投手を攻略したと思えば、左投手からもついに初ホームラン。左投手をぶつけられる機会が多かっただけに、いよいよ手がつけられなくなってくる。


・第17号&18号(vsテキサス・レンジャーズ)

打席に立つだけで期待感が半端ない9月。怪我をしつつも2試合連続&1試合で2本と大暴れする。


・第19号(vsシカゴ・ホワイトソックス)

日本人メジャーリーガーの1年目記録を更新するかと騒がれているなか、3試合連続となるホームランですぐさま更新。圧倒的に打席数が少ないながらも20号の大記録に王手をかけた。


・第20号(vsシアトル・マリナーズ)

ついに20号の大台へ。ちなみに前を打つトラウト選手のツーランに続くアベックアーチも見られた。


・第21号(vsテキサス・レンジャーズ)

新人王(結果は獲得)候補として騒がれるなか、完璧なホームランで記録をまた1つ伸ばす。


・第22号(vsテキサス・レンジャーズ)

シーズン最後のホームランは、日本ハム時代同僚だったマーティン投手から。2018年シーズンを打率.285、326打数93安打22本塁打で終えた。


シーズン終了後のトミー・ジョン手術も無事に成功。来季の大谷選手は打者に専念することが決まっている。ホームラン30本……いや、40本も夢じゃないかもしれない。今から来季が待ちきれない。

執筆:原田たかし
イラスト:稲葉翔子