
言うまでもなく、本屋とは本を売るお店だ。お客さんが入って来ないことには、商売が成り立たないのだが、そんな本屋にもし入場料が必要だったら? あなたはそんな本屋に入ろうと思うだろうか。このご時世、本屋がバタバタ潰れていくなかで、入場料1500円(税別)のお店が東京・六本木にオープンした。
そのお店「文喫(ぶんきつ)」に行ってみたところ、本屋さんというよりも図書館のような雰囲気。ここで提供しているカスタードプリンが激ウマであると判明した!
・青山ブックセンター跡
このお店は、2018年6月に惜しまれながら閉店した青山ブックセンターの跡地に、12月11日にオープンした。外から中を覗くとそこが本屋だとちょっと思えない。中に入ったら右手にカウンターがあり、まるでホテルのレセプションのように見える。
・1500円払って奥へ
レセプション前のエントランスにも本が陳列されており、ここに並べられている本を購入することも可能だ。書棚やテーブルのある奥のスペースに入るには、レセプションで1500円支払って、入場許可を示す番号付きのバッジをもらわなければならない。
書棚のあるエリアは「選書室」、飲食可能なテーブル席は「喫茶室」。デスクライトと電源を備えたテーブル席は「閲覧室」と呼ばれている。さらにその奥には、8名掛けのテーブルを備えた「研究室」と呼ばれる場所が設けられていた。
・コーヒー、煎茶飲み放題
入場料を払うと、許可証代わりのバッジを渡される。バッジの裏にはWi-Fiのパスワードが記載されているので、ネット環境も整っている。また、コーヒーと煎茶が飲み放題だ。
閲覧室の机はとても広々としており、椅子の座り心地もとても良い。おまけに図書館のような静けさが空間を支配しており、集中して作業したい人にとっては、とても過ごしやすい場所といって良いだろう。
・食事が侮れない
さて、本を読んでも良い。作業しても良いのだが、ぜひとも食事もして欲しい。文喫というくらいなので、上質な喫茶店を思わせる食事メニューが揃っている。
牛ほほ肉を使ったハヤシライス(1080円税別)やオマール海老のソースを使った海老ドリア(880円)など、かなり本格的だ。ソフトドリンクだけでなく、アルコールも提供しているところが心憎い。購入前の本を汚してしまわないか心配なのだが、ハヤシライスとカスタードプリン(580円)を注文してみた。
食事は飲食受付で注文と支払いを行う。すると、番号付きの呼び出しブザーが渡されるので、ブルっと鳴ったら取りに行こう。
・ホテルの洋食か!?
閲覧室では食事できないので、喫茶室に移動して食事することに。出てきた料理を見て結構ビックリした。考えていた以上にレベルが高い! ちょっとしたホテルの洋食メニューみたいじゃないか。
ハヤシライスには大ぶりの牛ほほ肉が2つもドーン! と入っている。じっくり煮込んでいるらしく、ホロリととろける食感。
ルウは滋味深く、デミグラスソースの味の深さに驚かざるを得ない。思わず「う~ん」と唸ってしまう。かなりやるなあ……。
正直ちょっと舐めてた。だって、本屋だもん。喫茶店の軽食メニューでそろえているから、小腹を満たすくらいの感じで用意しているのかと思ったら、気合い入ってるやん! めっちゃ気合い入りまくってるやん!
・驚嘆のプリン!
デザートも侮れない。プリンは驚嘆の一言に尽きる。
トラディショナルなその見た目もさることながら、ほろ苦いカラメルソースの甘さ。シルクのようになめらかな生地の食感、いずれも素晴らしい!
プリン好きを自負する私(佐藤)としては、2018年ベストプリンの栄冠を与えたい心境だ。残念ながら、「固いプリンが好き」という人には、満足いただけないかもしれない。ここのプリンは、「治一郎」を思い出させるなめらかプリンだ。こんなウマいプリンを580円で味わえるなんて、まさに贅沢!
・やはり1500円の入場料が……
食事は申し分ないとして、やっぱり気になるのは入場料だ。コーヒー・煎茶飲み放題。電源もWi-Fiも自由に使える。とはいえ、1500円で入場しなければいけないのは、やや気になるところ。もちろん完全禁煙とあって、喫煙者の私には少々居心地がよろしくない。でも、あのプリンはまた食いたいな~……。
・今回訪問した店舗の情報
店名 文喫(ぶんきつ)
住所 東京都港区六本木6-1-20 六本木電気ビル1F
営業時間 9:00~23:00
定休日 不定休
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
佐藤英典












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