世界有数の大都市・東京。そんな東京の中には、昼と夜で表情がガラッと変わる街がある。ネオン街だ。きらびやかな光に彩られる夜の街は刺激との交差点。ある意味、「ザ・トーキョー」な場所と言えるだろう。

ところが、日本語学校『ホツマインターナショナルスクール』のパキスタン人留学生たちは東京の夜の顔を見たことがないらしい。そんな彼らを六本木に連れて行った結果……!

・日本を知って欲しい

外国人留学生の部屋を訪問した以前の記事で知り合ったパキスタン人留学生たち。全員が車のエンジニア志望であり、寄り添うように暮らす下宿先でご馳走になったチャパティの味は今も忘れられない。

もてなしてくれたお礼に海に連れて行ったは良いが、まだまだ日本を知って欲しい。

・ケツメイシのCM撮影

そんなある日、ケツメイシのニューアルバム『ケツノポリス11』のCM撮影が六本木で行われるという情報をキャッチした。内容は、外国人がケツメイシを歌うというもののようである。

日夜、バイト先と学校と寮を往復する日々を送るパキスタン人留学生たちは、前述の通りネオン街を見たことがない。というわけで、パキスタン人留学生たちを連れて参加してみることにした。学校終わりのスケジュールが空いている日に留学生たちの部屋に行ってみると……

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パキスタン人留学生再び!

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招き入れられた瞬間、次々に差し出されるチャパティの嵐。相変わらず毎日がパーティーみたいだ。このパーティー野郎どもが! 今回はそんなお前らにピッタリのパーティーがあるぜ!! 一緒にチャパティを食べながら誘ってみた。六本木でケツメイシ歌わない


\イーヨ!!/

というわけで、さっそくタクシーで六本木へやって来た


空を衝く高層ビル、夜の闇を照らす色とりどりのネオンの群れ。「とてもキレイ……」とタルハがつぶやいた。「日本の都市はどこもキレイ」とタルハは言う。どうやら、パキスタン人たちにとっては、ツルツルでピカピカの高層ビルが物珍しいようだ。

いつからだろう? ネオンや高層ビルがキレイに見えなくなってしまったのは……。摩天楼のような六本木ヒルズに投げかけても答えは返ってこない。

それはさて置き、撮影の行われているバーに到着。ビリヤード台とキラキラしたグラスの下がったカウンター、大画面ではスポーツが流されている。まさに、六本木

カウンターに案内されるパキスタン人留学生たち。と、その時、ヤストゥールが……

お宅訪問の際、圧倒的真顔だったヤストゥールが……

笑顔でカメラ目線送ってきたァァァアアア! カメラ慣れしてきてやがる!!


そんな感じで出来上がったCMがこちら↓

パキスタン人留学生が登場するのは1分45秒あたりだ。留学生たちの中では新人で日本語があまり分からないにもかかわらず、一番声を出しているウサマのパーティーピーポーっぷりをぜひ動画でご確認いただけたらと思う。

結局、今回も少ししか六本木を味あわせてあげることはできなかったが、初めてのネオン街はどうだったのだろうか? 最後に、みんなに感想を聞いてみたところ……

アハマド「とても楽しかった!」

ヤストゥール「とても楽しかった!」

タルハ「本でしか見たことがないものばかりでとても楽しかった。また来たいし、またみんなで歌いたい」

ウサマ「今日初めてこういう場所に来てとても楽しかったです!」

ラザ「とても楽しかった。前の(記事の)ビデオを見て、今は自分たちでもビデオを作るようになった。本当にありがとう」

しゃちょー「初めて参加したけど楽しかった。とても楽しかった」

──今回も良い思い出となったようだ。

季節はすでに秋。彼らと出会って3カ月が経った。いつも笑っている彼ら。慣れない外国での暮らしに、あくせく働く毎日に……嫌気がさすことはないのだろうか?

ふと、そんな疑問を抱いたが、六本木の夜をずんずん進んでいく背中は力強く、このままどこまででも歩いていけそうな気にさせてくれる。車のエンジニアを夢見てはるばる海を渡り日本にやって来た彼ら。その夢が叶うことを願わずにはいられない。


僕らの旅はまだまだ途中で



起きているのになぜか夢中で



glowing glowing glowing



立ち止まってちゃ退屈すぎて



glowing glowing glowing



諦めないで旅はまだまだ途中で


(2018年10月24日発売ケツメイシ11thアルバム「ケツノポリス11」の『夢中』より引用)

参考リンク:『ケツノポリス11』ケツメイシ オフィシャルHP
取材協力:ホツマインターナショナルスクール
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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