40代丸出しのオッサンの私(佐藤)にとって、都内でももっとも近づきがたい場所がある。それは原宿だ。とくに竹下通りは平日でも人通りが多く、若者や外国人観光客でごった返している。
お店はいっぱいあるけど、ここに来ても何も買うもんがねえ~! そう言えば2年前に声をかけてきたアフリカ人のお店にホイホイついていって、服を買ってしまったことがあったな……。
さて、そんな若者の聖地・原宿に久々にいってみたら、トンデモない食べ物が売っていた! 色がめっちゃケミカル、食い物の色じゃないような……。
・原宿の流行り
原宿といえば、古くから親しまれているスイーツのひとつにクレープがある。いまでもその人気は変わることなく、特に有名店では相変わらず行列が絶えない。
その一方で、新しく定番になっているものも少なくない。たとえば焼き立てのシュークリームを提供する「クロッカンシューザクザク」や、巨大なわたあめ「コットンキャンディ」。最近では、動物の形をしたアイス「アイスウェルト ジェラート」など、ほかにはない若い女性をターゲットにしたスイーツが数多く存在する。
・今年はレインボー
流行りの移り変わりが早いのも、この街の特徴だ。今年は「レインボーカラー」が流行したようで、さまざまなお店で虹色を売りにした商品が目につく。
レインボーカラーに特化した食べ物を扱っているお店まであった。それが「レ・シャイナー」だ。ここのメニューを見ると、レインボーソフトクリームやチーズドッグ、レインボーソーダまである。何でもかんでもとにかく虹色だ。
カラフルなソフトを頬張るオッサンの姿を、公衆の面前にさらすのは憚(はばか)られる。ということで、私は持ち帰りできるレインボーサンドを買って帰ることにした。さすがにこの環境で食べ歩きをするのは、何だか恥ずかしい。
ちなみに価格は1080円。1000円もするサンドイッチなんて、有名なベーカリーでもなかなかないぞ……。
・ただの食パン?
この商品は日本初で、原宿でも初なのだとか。一体どんな代物なのか。
袋から出すと、一見普通の食パンが2枚。
焼いて食べるとのことだったので、トーストーでほどほどに加熱することに。
「強」で3~4分加熱すると、こんがりと焼き目がついていい感じに。ここまでの段階で、サンドイッチであることをうかがわせるものはひとつもない。これ、本当に何かがサンドされているのか? まさかただの食パンだったりして。
・半割にすると中には……
1080円で中身ナシはないだろ。おそるおそる半割にしてみると……
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うん?
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なんだ?
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なんだコレ!?
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なんじゃコリャーーーーーッ!!
そういえば、店先のメニューに写真があったけど、アレはパンに挟んだ中身だったのか! これはカラフルに彩られたチーズである。
食べてみると、特に強い味がしない。ただのチーズだ。人工着色料で色づけしたものではないだろうか。とにかく色がケバケバしい。いわゆる「インスタ映え」というヤツだろうか。なるほど、この視覚インパクトと観光地価格を考慮すれば、1000円という価格設定も頷ける気がする。
どうしても高いような気がしてしまうのだけど、こんなものかな。オジサンが食べ歩くには、難易度が高いことに変わりはないが……。来年はどんなものが原宿で流行るのだろうか。レインボーを超える色合いのものになるのか?
・今回訪問した店舗の情報
店名 レ・シャイナー
住所 東京都渋谷区神宮前1-7-10 COXY176ビル1階
営業時間 11:00〜18:00 / 土日祝10:30〜19:00
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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