自称 “バルコニスト” の筆者はベランダでハーブを育てたり、ハンモックを吊るして “なんちゃってグランピング” を楽しんでいる。やはりベランダは洗濯物を干すだけの場所じゃない!

そこで今度は、ベランダにプランターを置いて野菜を育てることにチャレンジしてみた。一体どれくらい収穫できたのか、ベランダで家庭菜園をする価値があるのかどうかなどについて語ってみたいと思う。

・夏野菜を育ててみた!

筆者がベランダのプランターで育てたのは、レタスの苗4株、トマト2株、ししとう2株、ピーマン2株、なすび2株の5種類だ。今までハーブを育てたことはあるが、ベランダでの家庭菜園は初の試みとなるため、まずはこれくらいの量から始めることにした。

春にホームセンターで購入した野菜の苗をプランターに植え、土の乾燥具合を見ながら葉にスプレー&水やりをマメに行った。苗が大きくなって花が咲き、つけた実が徐々に大きくなる様子を目にするようになると、それはもうウッキウキになるほど嬉しかったものだ。

・家を空けても大丈夫だった

春は3週間も旅行で家を空ける予定があったが、その際は “水やり楽だぞぅ” という商品を使ったおかげで、なんとか野菜たちが生き延びてくれた。特にピーマンは絶滅に近いほど萎(しお)れてしまったのに、枯れた葉と茎を切って水を与え続けていたら大復活を遂げるという凄まじい生命力を見せつけてくれた。

・最終的な収穫量は……!?

そんな困難をもろともせず、すくすくと野菜が育つ姿を見るのは「本当に楽しかった」の一言に尽きる。さて気になる結果だが、最終的に収穫できた野菜の量はトマト5つとなすびが2つ、ピーマンが7個でししとうが20個ほど……。

しかも、プランターの土と肥料では栄養が足りなかったからか、ししとうの実の数は少なくなかったが発育がイマイチだった。ただ、レタスだけはハーブと同じようにフサフサと葉っぱが生え、必要なだけ収穫したら次がまた生えてくる……といった感じなので他の野菜よりはお得感があるかもしれない。

・反省点は?

収穫量は「す、少ね~……」と言わざるを得ない結果に終わってしまったが、そんな初チャレンジの反省点は「もっと大きいプランターで、たっぷりと土&肥料を入れて育てたら良かったかなあ……」ということ。

肥料の組み合わせも工夫が必要だったかもしれないし、改善点は色々あると思う。もし、園芸に詳しい人や経験豊富な人がベランダで家庭菜園をしたら、全然違う結果になったかもしれないので参考程度に考えてほしい。

・“楽しさ” という点だけ考えたら価値はアリ!

では、「ベランダで野菜を育てる価値があるかどうか」という点だが、花や観葉植物を育てるよりは絶対に楽しいと断言する。やはり、実が大きくなる様子を見るのは嬉しくもあり楽しくもあり、量は少ないにしても最後に食べられるのはポイントが高い。

野菜は普通にグリーンとしてベランダに色を添えてくれるし、花や観葉植物をベランダに置いているなら、野菜をハーブと一緒に育ててみてはどうだろうか。意外と家庭菜園に目覚めてしまうかもしれないぞ!

ちなみに筆者がベランダ菜園を始めたきっかけは、亡くなった父が毎年庭で野菜をたくさん育てていたのを思い出したというのもある。同じことをしたいと思ってやってみたのだが、自分で作ってみたら父の気持ちがわかったような気がする。

Report:Nekolas
Photo:Rocketnews24.

▼かなり立派な大きさになったトマト。もちろん自分で育てたから味は絶品!

▼花はいっぱい咲いたのに、なすびは2つしか実がならなかった……

▼ピーマンのサバイバル能力が意外にスゴかった!