最近、ちまたで「グランピング」なる “贅沢で豪華なキャンプ” が流行っているようだ。そしてグランピングの施設で欠かせないハンモックの人気も過熱しているらしく、ハンモックカフェなる場所も登場して注目を浴びているという。

そこで、グランピングを自宅で実現できないかと無理やり(!?)ハンモックをベランダに吊るしてみたところ、狭いが意外に最高だったので紹介してみたいと思う。

・自宅のベランダでグランピング!

当初、筆者は年中使えるように屋内の天井にハンモックを設置しようと思っていた。天井から吊るすブランコタイプのハンモックを見て一目惚れしたからだ。しかし筆者の分譲マンションでは、天井に穴を開けるのが契約上アウトということが発覚……。

そうなると、天井に穴を開けて設置するタイプのハンモックは無理である。ただ、どうしても諦めきれなかったので、良いアイディアがないか色々と調べて可能性を探ってみたところ……目についたのがベランダの柵だ。

というのも、筆者の自宅は角部屋なので、ベランダの角部分も柵状になっているのである。この角っこの柵を利用すればハンモックを吊るせるかも!? そう思った筆者は、とりあえずネットでハンモックを購入することに。

・実際に吊ってみた

ハンモックが届くと、ネットで調べた「木にハンモックを吊る方法」を参考に、ホームセンターで買ったロープ&金具を手すり部分に取付けて設置を完了。

簡単に取り外しが可能なため、使わない時はハンモックを家の中にしまっておけるので風雨にさらされて汚れる心配もない。

とは言うものの、そのハンモックを吊るしたベランダを最初に見た時は、思わず「せまっ!」と叫んでしまった。グランピングとは程遠い、“なんちゃって” レベルとしか言いようがない。

そんな訳で、あまり期待せずに初めて経験するハンモックに恐る恐る寝転がってみたのだが……これが思った以上に快感! ハンモックに横になってしまえば目上に広がる空が解放感タップリで、思ったほど狭さも感じず寝心地も最高だったのである。

・ちょっとしたリゾート気分に!

天気が良い日はハンモックに寝転がって読書をしたり、タブレットでネットサーフィンをしたりしてカクテルに舌鼓でも打てば、ベランダでちょっとしたリゾート気分を味わえしまえるのだ。改めて「ベランダは洗濯物を干すだけの場所ではない」と、痛感してしまった筆者である。

・自立式のハンモックもあるぞ!

ちなみに筆者が購入したハンモックは3500円ほどで、もっと安い物なら2000円以下で買えてしまう。角部屋でなくても、幅が広いベランダなら少し値は張るが自立式のハンモックを置けるので、そういった他のオプションがあることも付け加えておきたい。

そしてもちろん、ハンモックを取り付ける前や使用前には、ベランダの柵の高さなど周囲の安全を十分に確認しよう。また、ハンモックに乗る時はグラグラ揺れるので、ハンモックが “ぐるん” して顔面着地しないように十分に気をつけて頂きたい。

──屋外のグランピング施設で豪華に楽しみたくても、しょっちゅうという訳にはいかないだろう。しかし、自宅のベランダなら毎日できる。そのスペースを活用して、 “なんちゃってグランピング” を体験してみるのもアリではないだろうか。

Report:Nekolas
Photo:Rocketnews24.