結婚式──。それを「人生の晴れ舞台」と取るか、それとも「試練のスタート」と取るかは人それぞれだが、当人たちにとってビッグイベントであることには変わりない。最近では式を挙げないいわゆる “地味婚” も多いそうだが、やはり多くの人に祝福されるのは嬉しいものだ。

それはさておき、今回は私(P.K.サンジュン)が7年前に挙式した際に感じた「ご祝儀にまつわる話」を聞いていただきたい。お願いだからご祝儀に5万円を入れるのはやめてください、3万円でいいんです本当に。

・相場は3万円

一般的に結婚式のご祝儀は「3万円」が相場とされている。とても年の離れた後輩や学生は1万円、また夫婦で出席する際は2人で「5万円」なんてこともあるが、参列者が社会人であれば3万円を包む人が多いのではなかろうか?

私の結婚式には150人ほど(そのうち私側は100人くらい)の人が来てくれたが、親戚などを除き友人たちの多くは3万円を包んでくれた。学生は1万円、もしくは2万円なんてこともあったが、それはそれでいい。来てくれただけで十分である。

だがしかし、およそ100人のうち2人だけ「5万円」を包んできた友人がいた。確かに彼らとは仲が良いし気持ちはありがたい。……ありがたいのだが、それでも「5万円はマジで迷惑だからやめてくれ」と言わせてもらおう。

・5万円が迷惑な理由

理由は単純明快で「彼らの結婚式のときに5万円包まなければならないから」その一点に尽きる。もらったものをそのまま返すだけじゃん? ……とお思いの人もいるだろうが、話はそうシンプルではないのだ。

そもそも「結婚式貧乏」「ご祝儀貧乏」という言葉があるように、結婚式は出席するだけでもそれなりにお金がかかる。交通費や2次会の料金を含めたらなかなか痛い金額が飛んでいくし、それが2カ月連続、もしくは月に2回なんてことがあるとマジな貧乏になってしまう。

ただでさえ金がかかるのに、通常であれば3万円のところ5万円包むのは痛い……痛すぎる。しかも5万円もらったときは、いやらしい話「何百万円単位」でお金が動いているので、2万円差のありがたみがそこまで感じられないのだ。というか、バタバタでそこまでの余裕がない。

・3万円でいいじゃないか

つまり結婚式は、する側にとっては非日常であり「2万円の差」をそこまで感じないのだが、人の結婚式は日常生活の中で起こるイベントなので2万円の差がメチャメチャ痛いのである。同じ2万円ではあるものの、感じ方が全然違う──。

というわけで、もし結婚式でいくら包もうか迷ったら、個人的には「3万円」を推奨したい。5万円はいらない、後々のことを考えると本当に迷惑ですから。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼何百万円の中の2万円差と、普段の2万円差は違うぜぇ~。