先日まで開催されていた平昌冬季オリンピックでは、過去最高となる13個のメダルを獲得した日本。羽生結弦選手の神がかり的な演技を始め印象的なシーンは多々あったが、「流行語」といえばやはり女子カーリングの「そだねー」が外せないハズだ。
おそらく年末に行われる「新語・流行語大賞」にもノミネートされるだろうが、いまこの「そだねー」が女子カーリングとは無関係な企業により商標登録申請され波紋を呼んでいる。
・超有名製菓メーカー
「そだねー」を商標登録申請したのは北海道の製菓メーカー「六花亭」だ。かの有名な「マルセイバターサンド」を始め「雪やこんこ」や「ストロベリーチョコ」などを手掛ける企業で、知名度だけで言えば道内屈指の有名製菓メーカーと言っていいだろう。
その六花亭が「そだねー」を商標登録申請したと判明して以来、ネット上では六花亭に対し批判的な声が相次いでいる。女子カーリングチームとは「北海道」という共通点しかないため当然と言えば当然かもしれないが、一言でいえば「絶賛炎上中」といったところだ。
・声明を発表
これに対し六花亭は2018年3月22日、自社のホームページにて「そだねー商標登録申請について」という声明文を発表した。以下に抜粋したのでご覧いただきたい。
「弊社では、北海道のおやつとして親しんでいただきたいという思いから、「めんこい」大平原、「なんもなんも」を始めとした北海道の方言を製品名として使用させていただいております。この度も同様に、愛着ある言葉として使わせていただきたく、申請させていただきました。
商標制度の特性上、独占という印象は避けにくいのですが、弊社で申請中の商標「北加伊道」は、他社様からご利用の申し出をいただき、ぜひお使いくださいと、先日ちょうどお返事させていただいたところでした」
要約すると、これまでも同様に北海道の方言を製品名として使用しており、他社から申し出があった場合は利用を許可している、つまり「独占ではありません」ということだ。
これに対しネット上では、それでも六花亭を非難する声と、逆に六花亭に理解を示す声が交錯している。一部をご紹介しよう。
・批判のネットの声
「やだねー」
「六花亭見損なった」
「由緒正しい六花亭がやることじゃない」
「金儲けする気満々でイヤだ」
「カー娘は北見だろ? 帯広の六花亭は引っ込んでろ」
「お菓子は好きだけどコレは引く」
「六花亭は何様につもりなのか?」
「お菓子の「そだねー」が出た場合、また燃えるな」
・理解を示すネットの声
「六花亭くらいちゃんとした会社に管理してもらった方がイイ」
「正体不明の会社よりは全然いいんじゃない?」
「北海道だし六花亭ならまだ許せる」
「六花亭がカー娘のスポンサーになれば問題なし」
「みんな落ち着け、ベストライセンス社に取られるのを六花亭が阻止したと考えるんだ」
確かに六花亭と女子カーリングチームに直接的な関係はない。が、仮に北海道と縁もゆかりもない企業が「そだねー」を商標登録していたとしたら、さらに大きな騒ぎになっていたことだろう。
ネットの声にもあるように、六花亭が女子カーリングチームに直接的な支援をすれば問題はすんなり解決すると思われるが、あなたはこの件をどう思うだろうか?
参照元:六花亭「そだねー商標登録申請について」(PDF)
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.