どんなに飲み食いしても3000円以上かからない食堂があることを、以前の記事で紹介した。そのお店「定食酒場食堂」は、とにかく爆安! 意味不明と言ってもいいくらいの低価格設定である。

実はここ、夜のメニューだけでなく昼の定食も恐ろしく安い! ご飯・みそ汁おかわり自由でなんと288円! 生卵1個もついてくるッ!! ワンコインランチなんて目じゃねえッ!

・近くに移転

お店は、以前に紹介した2016年当時とは異なる場所に移転している。しかし最寄り駅は変わらず都営新宿線・曙橋駅。つまり、近くに移転したのだ。

さて、こちらのお店は3000円(税別)以上いただかないお店として知られるようになったらしく、テレビの取材も受けたようだ。夜は居酒屋形態昼は定食を出す食堂として営業している。

・前払い、相席、セルフサービス

店の中に入ってみると、ところ狭しとメニューが貼り出されており、その表記には遊び心が散りばめられている。たとえば「よそで言わんとい定食 500円」。これは一体どんなものが出てくるのか……。

実際に私が注文したのは288円(税込み)定食だ。入店すると先に会計。お金を支払ったら番号札を渡されるので、番号を呼ばれるまで席で待つことに。ちなみに店内は大変狭いこともあり、相席当たり前。見知らぬ人同士が膝を突き合わせて食事することになる。

それから、ご飯とみそ汁はおかわり自由、しかも生卵が1個ついてくる。おかず以外はすべてセルフサービスだ。

ご飯とみそ汁を器に盛って席に着く頃には番号が呼ばれるので、カウンターに自分のおかずを取りに行くことになる。

この日のおかずは肉野菜炒めにサラダスパゲティ、それに付け合わせのしめじとキャベツの炒め物である。

・食堂としての覚悟

それにしても、いまどき288円で定食を提供できるお店なんて他にあるのだろうか? 「日本一安い定食」と表に書いてあったが、決して言いすぎではない。コンビニの弁当でも300円はくだらないし、高いものなら1000円近くするものもある。

さらにスゴイのは、ご飯とみそ汁がおかわり自由なだけでなく、生卵までついてくること。生卵だけで100円取ることだって十分可能である。それをせずに、低価格を維持するのには大変な努力が必要なはず。

そう思いながら、ご飯の釜のところに目をやると、「このよのおわりまでこのかかくでやってやる 288円」と掲げられていた。お店の覚悟がうかがえる……。


・3月1日から孤食の子どもたちのサポートを開始

なお、このお店は2018年3月1日から興味深い取り組みを開始するそうだ。簡単に言うと、両親不在で1人での食事を余儀なくされている18歳未満の少年・少女に対して、無償で食事を提供するのだとか。お店のFacebookには、以下のように記されている。

「3月1日より、小学生・中学生・高校生または18歳未満のお子様(少年・少女)で、昼食夕食をお一人で食べなくてはならない状況の少年少女、定食酒場食堂へ、お越し下されば、お食事を無料 とします(毎日)。

何らかの状況で、両親が不在で夕食を一人で食べなくてはならない少年少女の方限定となります。ご来店時に、別に質問は致しません。小学生の方は、小学生ですと言って下されば、お食事をご提供致します。ただし、日替わり的にお出ししますので、お出しするお食事は、こちらで指定させて頂きます」


・人生のパーキングエリア

さまざまな事情により、1人きりで食事をしなければならない子どもたちは少なくないだろう。いわゆる「孤食」は現代における潜在的な問題のひとつかもしれない。そんな問題に対して、自らを “人生のパーキングエリア” と呼ぶ定食酒場食堂は、「地域の食卓」としてお店を利用してもらうことで役に立てれば……という狙いがあるのではないだろうか。

ただでさえ格安メニューをしているのに、無償で食事を提供するとは……。楽な経営ではないだろうが、できるだけ長くお店が存続してくれることを願う。

・今回訪問した店舗の情報

店名 定食酒場食堂
住所 東京都新宿区片町4-10
営業時間 平日昼11:00~定食なくなり次第終、 夜の部17:00~23:00 / 土曜日12:00~23:00
定休日 日曜日(不定休)

参考リンク:Facebook
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼3月1日から孤食を余儀なくされる小・中・高校生を対象に食事を無償提供