ついに上野にも「激ウマラーメン店」が誕生した──。都内でも指折りの繁華街なのに、なぜかこれまで超人気ラーメン店が存在しなかった上野。御徒町の「蒙古タンメン中本」は行列の絶えない人気店だが、ぶっちゃけ中本は他でも食べられる。地元民の記者から言わせると「上野と言えば……!」的なラーメン店は存在しなかった。
だがしかし、2017年にオープンした『らーめん 鴨 to 葱』は「ラーメン不毛の地・上野」という不名誉な称号にピリオドを打つ、正真正銘の激ウマラーメン店である。これは聖地になる予感がビンビンする……!
・ラーメン不毛の地
その名の通り、鴨を使用したラーメン店『らーめん 鴨 to 葱』。店内に設置されていた説明文には以下のようにあった。
「当店のらーめんは “鴨・葱・水” のみで出来ています。(中略)鴨と水のみで丸二日間、弱火でじっくりスープを炊いています。化学調味料を一切使用せず、鴨本来の旨味とコク、葱が織りなすシンプルを追求した奥行きある味わいをお楽しみください」
これまで上野エリアには、いくつか美味しいラーメン店も存在した。だが数年で閉店するケースが多く、行列ができていたとしても地元のサラリーマンがせいぜい15分程度並んでいるだけ。休日にまで行列ができるようなラーメン店はほぼなかった。
・休日も行列
だが『らーめん 鴨 to 葱』は違う。休日に店の前を通るたびに10人以上の行列が出来ているし、ネットでの評価も異常に高い。ついに上野にも……? これは地元民として確かめねばなるまい。
というわけで、平日のオープン直前に足を運ぶと、やはり3人ほどが店の前で開店を待っていた。注文したのは「鴨コンフィ麺」で、チャーシュー麺に相当するメニュー。価格は税込み1000円だ。
・いざ実食
しばし待っていると、やってきたのはキラキラと輝く美しき一杯。鴨コンフィの鮮やかさもあり、かなりフォトジェニックだ。さっそくスープから味わってみると、鴨の旨味がギュッと凝縮しつつもしつこくない、クリアな口当たりである。これはウマい──。
国産小麦と全粒粉をオリジナルブレンドしたという特注麺は、ラーメンなのだが日本そばに近い印象で、全体的に「鴨南蛮」を彷彿とさせた。また、テーブルに設置されている「自家製七味唐辛子」や「ゆずコショウ」で味に変化をつけるのもオススメだ。
結果的に『らーめん 鴨 to 葱』のラーメンは、最後の1滴までスープの飲み干したくなるような上品かつ奥深い一杯であった。鴨を扱ったラーメン店は滅多にないので、食べたければ『鴨 to 葱』まで足を運ぶしかない。これは上野の聖地になりそうな気配である。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 らーめん 鴨 to 葱
住所 東京都台東区上野6-4-15
時間 昼11:00~15:00 / 夜17:00~21:30
休日 無休
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼セットの「飲める親子丼」と「トロたくちらし」もウマかった。
▼ラーメンだが鴨南蛮っぽい印象だ。
▼これは聖地になる予感……! つけ麺も食べてみたい。