おそらく、日本ほど自動販売機が発達している国はないだろう。飲み物を購入できるのはもちろんのこと、お菓子やパン、たまごや出汁、納豆にいたるまでありとあらゆるものが販売されている。引っ越しの時に役立つプチプチ(エアキャップ)まで自動販売機で売られているのだが、さらに意外な商品が販売していることが判明した。

その商品とは食品サンプルである。もしかしたら、日本でここだけ? ということは、世界でもここにしかないってこと?

・大森駅から徒歩約15分

この自販機があるのは、東京・大田区大森だ。食品サンプルといえば、近年は専門店が多数でき、ある程度の市民権を獲得していると言っていいだろう。なかでも、かっぱ橋の専門店は有名だが……この自販機は大森駅から徒歩約15分。アクセスが良いとは言い難い場所にある。

その近辺を歩いていると……

お! あれは……!?


あった! という感じで、食品サンプル自販機を発見した。これか。世界で唯一と思われる自販機は。

だが、遠目から見ると、お惣菜か何か入っている自販機と勘違いしてしまいそうだ。だって、こんなところで食品サンプルを売っているとは思わないから。しかも、陳列された商品は大変精巧に作られている。「ひょっとしてマジで食品が入っているんじゃないの?」と思ってしまうのだが……

「食べられません」としっかり書いてある。でも、どう見てもホンモノのように見えるモノもあるぞ。

・かなり安い!

品揃えは豊富で、価格300円から800円まで。専門店よりもはるかに安い。自販機売りだから、この価格帯を実現できたのかも。

使い方は通常の自販機と同じ。コイン投入口上部のボタンを押すと、陳列棚が右にスライドする。欲しいモノがあるところで止めて、コインを投入して棚を開けるだけだ。


・実際に購入

棚を回して好きなところで止めて、お金を投入。600円の商品を購入するので、その棚を手前に開く。

中身を取り出して、フタを締めて購入完了。

今回購入したのは、チョコレートとパンのキーホルダー。

自販機の小窓から見ているとわからなかったが、チョコレートはゴムでできていた。あまりにも良くできているので、何も知らなければホンモノと間違えるかも。


それにしても、なぜこんなところ自販機を置いているのだろうか? 浅草や秋葉原にあれば、売れ行きが全然違うような気がしなくもない……。どちらにせよ、いずれはもっとアクセスしやすい場所に設置されることを願う。

・自販機の設置場所

住所 東京大田区大森西1-10-6(株式会社シャイン)

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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