いまや日本だけで約250万台も設置され、日本文化の象徴とも言える自動販売機。ルーツは紀元前215年頃のエジプトで、当時はコインを投入すると硬貨の重みで栓が開き、蛇口から聖水が出る構造だったという。死ぬほど画期的な発明だったに違いない。

それから長い年月が流れ、現代では購入できる商品も種々様々だが、なんでも横浜には「手作り餃子の自販機」まであるそうだ……マジかよ。さすがに気になったので、実際に買って食べてみることにした。

・センター南駅から徒歩約5分

今回、噂を頼りにやって来たのは、横浜市営地下鉄「センター南駅」。駅から徒歩約5分の場所にあるのが、中華小皿料理『龍山坊(ろんさんぽー)』だ。朝8時台に到着したので、お店は営業前のようだが……!

見慣れない黄色の自販機が稼働中である……そう、こいつが噂の「手作り餃子の自販機」だ。珍しい自販機はデザインが古臭いかフリーダムすぎる印象があったが、これは結構まともである。清潔感があるため「本当に食えるのかよ」といった心配をする必要がない。

・手作り餃子は13個入り1000円

気になるラインナップは、手作り餃子(13個1000円)、肉餃子(12個1000円)、焼売、水餃子(それぞれ8個880円)、小籠包(6個1200円)といった感じ。一番人気はスタンダードな手作り餃子だという。もちろん「手作り餃子」以外も、龍山坊の店主手作りのものだ。

自販機で1000円……少々ためらってしまう値段だが、せっかくなので手作り餃子を購入。自販機らしくズドンッと落ちてきた冷凍餃子を家に持ち帰ることにした。袋の中には簡単レシピも入っているようだが、お店の味は再現できるのだろうか……。

・調理時間は約10分

というわけで、帰宅後にさっそくチャレンジ。手順は簡単、まず油をひいたフライパンに餃子を並べ、水を餃子の半分まで注ぎ強火にしてフタをする。お湯が沸いて5分たったら残りのお湯を捨て、少量の油を上から注いでフタをして強火。2~3分でキツネ色に焼き上げたら完成だ! 調理時間は約10分である。

・店主の本気を感じる味

さて完成した焼き餃子は、ちょっとデカめで最高にウマそう……さすがは1000円、納得のビジュアルである。食べる前からウマいとわかるやつだ。いいぞいいぞ。

気になる味はというと……あああ、やっぱりマジで最高にウメェェェエエエエ! 皮がモチモチ、野菜たっぷり目で食べ応えは抜群。店主の本気が伝わってくる味である!

あっという間に13個イッキ食いして完食。ビールがあれば完璧だったが、とにかくモチッとした食感と、あっさり目の味のおかげで無限に食べることができた。自販機でガチの餃子が買えるとは……古代エジプト人にもこの感動を伝えたい。

なお龍山坊の餃子自販機は、お店の近所に何台か設置されているそうだ。24時間いつでもOKなのは本当に便利。ホームパーティーなどでも使えると思うので、気になった方はぜひチェックしてみてくれ!

参考リンク:龍山坊「世界初! 手作り餃子の冷凍自動販売機」
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼センター南駅

▼龍山坊の店頭に設置されている

▼手作り餃子の自販機

▼別の場所でも発見

▼自販機レベルを遥かに超える味だったぞ!

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]