ギリシャとトルコに挟まれたエーゲ海には、2500以上もの島があるとされている。その中で、中二病を患う男子なら無条件で惹かれる島がロードス島だ。なんといっても、島の名前が有名ファンタジー作品のタイトルにも使われている上に、島ではかつて騎士団が死闘を繰り広げた歴史がある。

完璧なまでに、中二病男子の好みにマッチしている場所と言っていいだろう。そんな島に、「死ぬまでに一度は行ってみたい」と思っていた私(35歳)。つい先日、念願かなって現地まで足を運ぶことができたので、写真とともにレポートしたい。

・まるでRPGの世界

ロードス島は観光スポットが多い。ビーチもあれば、古代ギリシア時代の遺跡もある。その中で一番の見どころ……というか島のシンボル的な場所といえば、世界遺産にも登録されているオールドタウン(城塞都市)だろう。

分厚い城壁に囲まれたオールドタウンは、まるでRPGの世界。特に、「騎士団長の館」とその周辺たるや……! 中世のイメージそのものである。ドラクエを実写化したらこんな風になるんだろうな、っていう感じの街並みだ。

しかも! そのドラクエ的街並みと城塞は、聖ヨハネ騎士団という名の騎士団によって築かれたという歴史的な経緯がなんとも胸熱!! おまけに、その城塞や街並みが、今もほぼそのまま残っているという奇跡がこれまた胸熱である。

・事前に歴史を勉強しておくと楽しみ倍増

何の予備知識がなくても楽しめる島ではあるものの、そのへんの歴史的なことを押さえておけば、島の観光が何倍も楽しめることは間違いない。となると、今のご時世はググルというのが最も手っ取り早いのかもしれないが、個人的には、塩野七生さんの『ロードス島攻防記』(新潮社)がオススメだ。

ロードス島を守る聖ヨハネ騎士団 VS 攻めるオスマン・トルコの戦いの結末が気になって、最後まで一気に読んでしまうだろう。ただし、読んだ後に「騎士団、マジかっこぇぇええええ!」とか「最後のスレイマン1世もヤバイ」などと友達に言いまくると、完全に中二病認定されてしまうから気をつけてくれ!

「俺は中二病じゃない! ただ歴史が好きなだけなんだ!!」と言っても、周囲は分かってくれないからな!!

参考リンク:Amazon『ロードス島攻防記』
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼オールドタウン全体がこのような城壁で囲まれている

▼この城壁をめぐる攻防がアツかったんやで!!

▼オールドタウンの中心にある「騎士団長の館」に近づくに連れて、ドラクエ感が濃くなっていく

▼奥に見えているのが「騎士団長の館」だ

▼「騎士団長の館」の正面門。この重厚感よ……

▼門をくぐってすぐある中庭

▼『ちいさなメダル』でも落ちてそうな廊下

▼『冒険の書』に記録するところ!!

▼階段も、そこはかとなくドラクエ感

▼ソファーの裏を調べたら、何かの種が落ちてそう

▼館の内部には、こういうモザイク画がいたるところに描かれている

▼錆びついた大砲も趣が!

▼騎士団の服、カッコぇぇぇええええ!

▼たぶん、また行きます