日本は、地震、台風、火山の噴火など自然災害が多い国だ。さらに度重なる北朝鮮のミサイル実験。みなさん、「もしも」のときの対策は万全だろうか?
そんななか、先日、警視庁がTwitterで「非常時の簡易オムツ」の作り方を公開し、話題となっている。赤ちゃんにとってオムツは必需品だ。これは覚えておいて損はない。実際に作ってみた!
・非常時の簡易おむつ
作り方は、警視庁警備部災害対策課のTwitter(@MPD_bousai)でご確認いただけるが、実際にこのような工程で作ってみた。
【用意したもの】
・ビニール袋1枚
・タオルなど吸収のよい布
【作り方】
1.ビニール袋の両脇を切る。持ち手のつなぎ目も切って、袋全体をタテに開く
2.開いたビニール袋の中央にタオルを置く
3.赤ちゃんを簡易オムツの上に寝かせ、お尻側の持ち手を、ベルトのようにお腹に巻き、前で結ぶ。
4.前側のビニールをお腹にあて、3でつくったベルトにくぐらせて結べば完成。
──以上である! 動画も撮ってみたが、初めてでも1分かからずに簡易オムツを作ることができた。
・作ってみて気づいたこと
そんなに難しくない! しかし、作るにはいくつかのポイントがあることに気がついた。
たとえば、大きさ。服のサイズ80の赤ちゃんを想定して作ったのだが、コンビニなら小さめ~中くらいの大きさの袋が良さそう。幅は20cm~くらいのものだ。ただ、袋の種類によっては持ち手が短く、お腹に巻くことができないものもあった。そのときは袋を切るか持ち手を伸ばす必要がある。
また、ベルトを作るとき「固結び」では、外れず結び直しなどが難しいので、しっかり結べて解きやすい「本結び」が適していた。いわゆる「柔道着の帯の結び方」だ。
そして気になる着け心地だが……これは赤ちゃん本人に聞いてみないとわからないが、カサカサしていて大人が見る限りあまりよくなさそう……。せめて、お尻にあてるタオルは大きめのものを用意したい。
・非常時のほか検尿にも使えそう!
警災害対策課Twitterでは、「非常時に」とのことだったが、コレ、検尿にも使えそうだぞ! 先日、保育園で0才の子供の尿検査があったのだが、採尿の方法が
「紙オムツに食品ラップを敷き、その上にガーゼを載せる。ガーゼが吸収した尿を手絞りして提出すべし」
というものだった。いろんな意味でハードルが高い。明け方からスタンバったものの、ラップはズレるわ、ガーゼはよれるわで2度失敗。3度目の正直でようやく数ミリとれたくらいだった。……この簡易オムツの作り方、もっと早く知りたかったよ!! 次回はこの方法でいきたい。
少し話がそれてしまった。どんなときも本物のオムツを使うのが一番とはいえ、覚えておいて損はない知識だ。ありがとう、警視庁Twitter! 普段からの備えは、モノだけでなく知識の方も十分にしておきたいものだ。
参照元:Twitter @MPD_bousai
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼こちらが警視庁警備部災害対策課のTwitter
先月我が家に家族が一人増えました。オムツも非常用持出品のうちの一つですが持ち出せなかった時を想定して、タオルとビニール袋を使用した非常時のオムツを作ってみました。ビニール袋とタオルがあればハサミは不要。ビニール袋は手でも切れます。ご家庭にマッチした備えをすることが重要ですね。 pic.twitter.com/P6gm9kFnrP
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) October 11, 2017
▼実際に作ってみた。動画もとってみたよ! 簡単!!
▼「本結び」で結ぶと、結び直しもきいて便利だ
▼もしものときのために、一度試しておくといいかもしれない!