你好 (ニイハオ)。中国語がまったくわからない私(中澤)もこの言葉だけは知っている。挨拶は大事アルネ。日本人にとって、そんな挨拶の言葉と同じくらい有名な中国語が「烏龍(ウーロン)」だ。ところで、皆さんは「烏龍」がなんて意味かご存じだろうか?
「烏龍茶」があるから、漢字と響きは知ってるけど、意味を知らないという人が大半ではないだろうか。そこで、中国文化に詳しい人物に話を聞いてみたところ……マジかよ! 烏龍ってそんな意味やったんかい!! 予想外すぎるだろォォォオオオ!
・中国文化に精通している記者「沢井メグ」
話を聞いたのは、ウェブメディア・ロケットニュース24で、中国文化圏のできごとを記事にしている沢井メグ記者である。上海に住んでいたこともあるメグ記者によると、「烏龍」はニュースの見出しにもよく使われたりするという。さて、あなたはどんな意味だと思うだろうか。
ちなみに、私が「烏龍」に意味があることを知ったきっかけは、マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)』だ。『こち亀』の中国語版のタイトルが『烏龍派出所』なのである。
・ヒントはここまで
それではそろそろタイムアップ。ヒントはここまでにして答えをお教えしよう。「烏龍」の意味は……
沢井メグ「『間抜け』とか『うっかり』や『ドジ』『失敗』みたいな感じ。ちなみに、オウンゴールのことを “烏龍球” って言うけど、これは一説によると、広東語で『烏龍』を発音すると、『own goal』に似ているらしく、そこから使用が広まったとか」
──とのこと。こち亀のタイトルに使われているところを見ると、ドタバタなニュアンスが含まれているのかもしれない。
・意味が関係ない場合もある
なお、台湾では「うどん」のことも「烏龍麺」と言うらしいが、これは「間抜け」という意味は関係なく、「うどん」と「ウーロン」の音が似ているからつけられた名称とのこと。必ずしも、烏龍とつくモノが上記の意味を持つわけではないようだ。
中国語のスラングであるこの言葉。メグ記者の持っている北京語の辞書には載っていないとのことだが、よく使う言葉の1つのようである。もし、ロケットニュース24に中国語名を付けるなら「烏龍新聞」になるかもしれない。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.