1300倍。言葉にするのは簡単だが、具体的に考えるとなかなかハードな数字である。60キロの男性が1300倍になると体重は78トン、170センチを1300倍すると221キロにもなるから、捉えようによって “1300倍” とは常軌を逸した数字といえるだろう。

このたび、私 P.K.サンジュンは「辛さ1300倍の激辛カレー」に挑戦してきた。辛さ……1300倍? ぶっ飛び過ぎててどれほど辛いのか想像すらできない人も多いと思うが、詳細は以下をご覧いただきたい。

・名店「シュクリア」

今回、決戦のリングとなったのは、神奈川県屈指の人気を誇る藤沢市のカレー店「シュクリア」である。ウマくてボリューミーでリーズナブル、1970年のオープン以来、地元民を中心に圧倒的な人気を誇る有名店だ。

味・価格・ボリュームの三拍子に加え、同店で有名なのは無料で辛さのレベルアップが可能なこと。メニューには辛さ70倍までしか載っていないが、相談次第で71倍以上への調節ができるのだ。

・辛さには自信

さて、決戦当日──。ぶっちゃけ辛さにはかなりの自信がある私、P.K.サンジュン。小学生の頃にはキムチをお湯で洗って食べ、中学生ではそのまま食べられるようになった、いわば辛さのエリート教育を受けている在日韓国人だ。しかも2年ほど韓国に留学しているから、辛さには相当強いと自負している。

ましてやシュクリアのカレーはカイエンペッパー、つまり唐辛子で辛さの調節をしているという。わさびやカラシならばわからないが、唐辛子ならイケる。内心、自信満々でシュクリアに乗り込んだ。

お店の人に「初めてならやめておいた方がいいと思いますよ」「無料でやってるので残されると……」と忠告を受けたが、私は聞く耳を持たない。「ははーん、ビビってるのか?」と思いつつ「絶対に完食しますので!」と約束し、1300倍の激辛カレーを注文した。

・いざ勝負!

待つこと5分少々でやって来たカレーは……赤い。通常のカレーと比べてもドロリと粘度が高く、見た目はなかなか辛そうである。だがしかし、勝つのは俺! 過去に唐辛子に負けたことはない!! 一気に食らい尽くしてやるぜ! 勇んでスプーンを口に運ぶと……!!

ングッ……! ンゴァググッ……!! パペラプョォォオオオオヌグバッヒャァァァァァアアアア! かぁぁぁぁぁあああらぁぁぁぁああああああああああああああッッッッ!!!!! 

……このとき私の心に浮かんだ言葉はただひとつ、


死んだ


……であった。

辛い、辛い、とにかく辛い。ここまで来ると “燃えるような辛さ” としか言いようがないが、とにかく最後までひたすら辛い。いま食べたカレーが体のどこにいるのかハッキリ認識できるほど、超ド級の辛さである。

なお、一緒に出掛けたYoshioはちょびっと味見をしただけで「から! うわ、超辛い!! ウハハハハハ!」と頭のどこかがおかしくなってしまったようだ。それほど辛いのだ。

実は辛さをやわらげる保険として、ハンバーグと目玉焼きをトッピングしていたのだが、これも全くの無意味。ただただ辛い肉塊と目玉焼きにしかならず、量が増えたぶん苦しいだけであった。しかもシュクリアはライスの量がデフォルトで500グラム……まさに「死あるのみ」である。

・死あるのみ

結局、私は8杯ほどの水の力を借りて何とか完食。一口目を食べた瞬間から店を出た後も、1時間ほどは無言であった。正直、過去に食べた生の唐辛子の方が辛さは強かったが、それは一口食べればいいだけである。ここまでの辛さとボリュームを兼ね備えたグルメは初めてだ。

ちなみに、Yoshioが注文した辛さ5倍のカレーはめちゃめちゃウマかった。お店の人によると、過去には5000倍6000倍の辛さを完食した猛者もいるというが、もしシュクリアに足を運ぶ機会があったら、まずはメニューに載っている辛さの注文を強くオススメしたい。

完食はしたものの、その後のお尻事情も含め私の完敗である。シュクリアさん、参りました。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 シュクリア
住所 神奈川県藤沢市藤沢96 遊行通りレディオ湘南前
時間 ランチ11:00~13:30 / ディナー17:00~21:00
休日 月曜日

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼一口食べた瞬間、死んだと思った。なお、目玉焼きハンバーグカレーは900円、ポークカレーは550円だ。

辛さ1300倍の激辛カレー。死んだ。

A post shared by P.K.サンジュン (@p.k.sanjun) on

▼普通の辛さのカレーは激ウマ。今度は絶対に普通のにする。

▼食べ終わった直後。

▼シュクリアさん、参りました。