2021年4月に発売開始となった、カップ麺史上最凶に辛い「ペヤング ハーフ & ハーフ W獄激辛」をみなさんはもう召し上がっただろうか? 以前の記事でお伝えした通り、同商品は全パラメータを辛さに全振りした、地獄レベルの辛さを誇るカップ焼きそばだ。

これまで「辛すぎて旨味が全く足りていない」「辛すぎて普通は食えない」「いい加減にしろ」などと散々申し上げてきたが、今回はベクトルを変えて「ペヤング ハーフ & ハーフ W獄激辛」の辛さを無効化すべく、最強の刺客を送り込むことにした。果たして勝つのは一体──。

・とにかく辛い

これまで「ペヤング 獄激辛やきそば」「ペヤング 獄激辛カレーやきそば」そして「ペヤング ハーフ & ハーフ W獄激辛」と、3度に渡り獄激辛と対決してきた私、P.K.サンジュンから言わせると、水や牛乳で中和できるほど獄激辛は生ぬるい存在ではない

瞬発力にこそ欠けるものの、1度辛さを感じた瞬間からしばらくは “激辛地獄” が続く。胃袋の中は燃え盛り、舌はヒーヒー、さらにくちびるはビリビリしっ放し。とにかく滞在期間が長いのが特徴で、辛さが完全に無くなるのにはかなりの時間がかかる。

逆に言うと、最初の辛さを完全に封じ込めることさえ出来れば「獄激辛」の攻略も可能ではないだろうか? そこで選んだ最強の刺客が、くまのプーさんも絶賛する「はちみつ」である。

・はちみつを信じろ

「ペヤング ハーフ & ハーフ W獄激辛」に はちみつ丸々1本(200グラム)を投入すれば、はちみつが麺をコーティングして そもそも辛さを感じないハズ。獄激辛の無力化待ったなし、といえるだろう。

また、私は辛さに強すぎるため、今回はYoshioと亀沢の両名に「獄激辛 vs はちみつ」のジャッジをしてもらうことにした。獄激辛に完敗した2人が大丈夫なら、この勝負「はちみつの勝ち」である。

というわけで、「ペヤング ハーフ & ハーフ W獄激辛」を用意し、余すことなくはちみつを投入! 何故かはちみつのとろみが消え失せ、シャバシャバになったことは不安だが、後は実食あるのみだ。


まずはYoshioから……


「あ、意外とイケる」


そして亀沢。


「本当だ。大丈夫だ」


予想通り、大量のはちみつが辛さのファーストコンタクトを打ち消し「とりあえず食べられるレベル」にはなっている。私も食べてみたが一口目はハンパなく甘い! 後から辛味もやってくるが、通常の獄激辛と比べればかなりマイルドな印象だ。

・東南アジアにありそう!

そして何より意外とウマい!! というか、普通に東南アジアにありそうな味わいではないか。言うなれば超極端なスイートチリソース。ちょちょっと具材を加えれば、料理として完成しそうなほど獄激辛とはちみつの相性は良好であった。

なお、かつてバックパッカーとして東南アジアを放浪していたGO羽鳥に味見してもらったところ、以下のようにコメントしてくれた。


「これはある!」


「香りは東南アジアとちょいインド」


「甘い!!」


「うわ、でも辛いーーー!」


「でもある!!」


というわけで、勝敗を決めるなら「はちみつの勝ち」となるが、それ以上に獄激辛とはちみつのシナジー効果に大きな可能性を見出した次第だ。最初は甘い、そして後からきっちり辛い。「獄激辛ははちみつを加えて初めて最終形態になる」と言っても過言ではないだろう。

参考リンク:ペヤング公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.