日頃から「誰かの力になりたい」と思っていても、いざ助ける段になると結構難しかったりするもの。とっさのことに頭が追いつかず、助けるどころか意味不明な行動を取ってしまったり。

しかし、これからご紹介する男性はそうではない。突然、見知らぬ少年に助けを求められたとき、とてもカッコいい対応を見せたのだ! 以下で詳細をお伝えしたい。

・朝、見知らぬ少年に起こされた男性

ブライアン・スミスさんが Facebook 上に投稿したこの体験談。ある朝、スミスさんは家のドアを叩く音で目が覚めたそう。一体何事かと驚きながらドアを開けると、そこには見知らぬ少年が立っていた。どうしたのかと問いかけると、少年からこんな答えが返ってきたという……。

「学校へ行くバスに乗り遅れました。近所の家3軒をまわり、学校に連れて行ってほしいと頼みましたが断られました」

何かと忙しい朝、知らない少年から突然「学校に送ってほしい」と言われたら、誰だって戸惑ってしまうはず。寝起きならなおのことだが、スミスさんは違った。彼は少年の説明を聞くや否や、次のような行動を取ったのだ。

「分かったと返事をして、歯も磨かずに車の鍵を手にし、靴を履いた」

そう。何も言わず、何も聞かずに少年を学校に送って行ったのだ!

筆者が同じ状況に直面したら、少なくとも「次のバスを待てば?」や「家の人は送って行ってくれないの?」など質問してしまうだろう。だがスミスさんは、そんな余計な質問は省き、すぐに彼を送って行くと決め、行動に移した。なんてカッコいいんだ!

「若者よ、教育を受けてこい! これが年上である私が君たちにやってあげられることだ……」という言葉で締めくくられた体験談には、1枚の写真が添えられている。そこに写るは、バックパックを背負った少年の後ろ姿。彼こそ、スミスさんが送った少年なのだろう。

・「信じあう心が感じられた」とネットでも賛同の声

Facebook 上でも、20万以上の “いいね!” がつき話題となっているこのお話。「最高だ」「世界にはあなたみたいな人がもっと必要」などとスミスさんを讃える声と共に、「少年も他者に助けを求められるだけの強さを持っている」「2人とも素晴らしい。人を信じる心が感じられた」と少年の勇気を支持するコメントが多数寄せられている。

互いが人間を信じていなければ、このような出来事は起こらなかったはず。とは言え世の中、良いニュースばかりではない。少年がスミスさんのような親切な人と出会えたことに心底ホッとするのだった。

参照元:Facebook(英語)
執筆:小千谷サチ