先進国の日本で、戦時中でもないのに満足に食事を取れず、お腹を空かせた子どもがいるなど想像しにくい。だが、貧富の差が拡大しつつある日本では、飢えている子どもも増加傾向にあると言われている。

そんななか、「ランチを食べられない子どもに弁当を分けてあげて!」と、子どもの飢えについて描いたノルウェーのCMがネットで注目を浴びているので紹介したい。CMが伝えるメッセージは、強く心に訴えかけてくるものがある。

・少年が弁当箱を開けると中身は空っぽ……

「ランチを食べられない子どもに弁当を分けてあげて!」と、子どもの飢えについて描いたCMを制作したのは、ノルウェーの児童・青少年・家族庁だ。

その動画では、小学校のランチタイムに児童が喜々としながら持参した弁当を広げるなか、浮かない顔をした金髪の少年がクローズアップされる。少年が弁当箱を開けると、中身は空っぽ……。

・教室に戻ると弁当箱が食べ物で一杯に!

そこで、教師に「トイレに行きたい」と言い訳をして教室を後にした少年は、水道水を飲んで空腹を紛らわせることに。育ちざかりの子どもが、お腹が空いているのに何も食べられないなんて見ていて辛くなってしまう……。

そして、なんとか水でお腹を膨らませた少年が教室へ戻り、弁当箱をカバンにしまおうとしたら、空のはずなのに重みを感じている。不思議に思った少年がふたを開けると、なんと弁当箱がパンやチーズ、野菜や果物でいっぱいに!!

・クラスメートが弁当を少しずつ分けてくれていた

そう、ランチを食べられない少年に気づいたクラスメートが、席を外している間に自分たちの弁当を少しずつ分けてくれていたのだ。食べ物であふれそうな弁当箱を見て、みるみる少年の顔に笑顔が! その様子を見たクラスメートの顔にも笑みが広がり、そこでCMは終了している。

ノルウェーだけでなく日本はもちろんのこと、世界中で飢えに苦しむ子どもが大勢いる。そんな状況にいる子どもたちに気づいたら、できることから始めて助けの手を差し伸べたい。

参照元:Facebook
執筆:Nekolas

▼子どもの飢えについて描いたノルウェーのCMが心に響く!