若くして、望まぬ妊娠をしてしまうと最悪の選択を迫られる場合もあるし、在学中だと出産&子育てに備えるために退学を余儀なくされることもある。
そんな事態を避けるために、あるアメリカの大学が、自販機で緊急避妊薬(アフターピル)や避妊具などの販売を開始したというのだ。学生の間では「性行為を奨励している」と反対する声よりも、「いざという時に役に立つ」というポジティブな意見の方が多いようなのである。
・米大学が自販機で緊急避妊薬などの販売を開始!
米ニュース番組「KCRA News」が公式YouTubeページに投稿した動画によると、大学のキャンパスに、緊急避妊薬などが買える自販機を設置するべきだと働きかけたのは、米カリフォルニア大学デービス校の学生パーティーク・シンハさんだ。
大学のキャンパスには健康センターがあり、そこで緊急避妊薬や妊娠検査薬なども買えるが、夜遅くや週末は開いていない。
・72時間以内の服用が必要な緊急避妊薬
いくら細心の注意を払って避妊具を使用しても、アクシデントで破けてしまうことだってあり得る。そんな時に薬局が閉まっていて緊急避妊薬が購入出来なかったら、望まぬ妊娠を招いてしまう可能性だってあるだろう。
緊急避妊薬は、72時間以内に服用しなければ効果が期待出来ないと言われている。健康センターが閉まっていたため、パーティークさんの友人が時間内に緊急避妊薬を服用出来なかったことがきっかけとなり、大学に自販機の設置を訴えたのだそうだ。
・学生達からは好意的な反応が!
大学に通う学生達は、「ちょっと変わっているけど、いざという時に役に立つと思う」、「新しいアイディアよね。だからといって性行為を奨励していることにはならないと思うし、単に自販機があるだけのことだと思わ」と好意的な反応を示している。
緊急避妊薬は30ドル(約3270円)で購入可能で、薬剤師と対面するよりも自販機の方が買い求めやすいのは間違いなさそうだ。
「大学のキャンパスに、こういった自販機を設置するなど不謹慎だ」と思う保護者も出てくるかもしれない。だが、大学生は自分のことは自分で決められる大人なので、信頼して任せることも必要ではないだろうか。
▼米大学が自販機で緊急避妊薬などの販売を開始!