2017年に大ブレイクしている芸人のひとりに「ブルゾンちえみ」さんがいる。彼女はバブル期のキャリアウーマンを思わせる立ち振る舞いで、若い人たちの間で絶大な支持を誇っている。ちょっと、平野ノラさんを食い気味にしている感も否めないのだが……。

さて、そんな彼女にある疑惑が浮上している。それは、書籍からネタをパクったのではないか? というものだ。実際に、ネタ元とされている書籍を読んでみると……。う~ん、たしかに影響を受けた感じは否定できないか……。

・花は……

ネット上でネタ元では? と指摘さているのは、ソウルメイト研究科「Keiko」さんの書籍『「出会うべき人」に、まだ出会えていないあなたへ』(大和出版)である。この書籍は、女性向けの恋愛指南書であり、「ソウルメイト」と呼ばれる特別な相手と出会うための知恵が綴られている。

パクリではないか? と言われているのは、ブルゾンさんのネタにある、ミツバチの下りだ。「花は自分からミツバチを探しに行かない」というブルゾンさんの文句に近しいものが、この書籍にはある。

「花は自分からミツバチを探しに行ったりはしないでしょ?」(『「出会うべき人」に、まだ出会えていないあなたへ』より引用)

・60兆個

そしてもう1か所、ブルゾンさんの最近のネタで、「細胞レベルで恋をしている?」という問いかけがある。運命の相手に出会えば、60兆の細胞が喜ぶというものだが……。これもまた書籍に似たような記述があるのだ。

「その人がホンモノであれば、あなたの60兆個の細胞がこぞってこう叫ぶはず。『Yes,he is!!』」(『「出会うべき人」に、まだ出会えていないあなたへ』より引用)

書籍の初版が2015年11月なので、芸歴2年目のブルゾンさんがデビューした頃ということになる。これは、パクったと言えるのだろうか? それとも偶然の一致か?

ネット上では、「これはアカン」や「完全にパクリ」という声がある一方で、「芸ってそういうもの」や「不寛容な世の中になった」など、ブルゾンさんを擁護する声も少なくない。

・一読の価値アリ!

ちなみに私(佐藤)は書籍を読んでみたところ、この2カ所だけでなく、魅力的な内容になっており、印象的なフレーズも少なくない。仮にブルゾンさんがこの書籍に影響を受けたとしても、仕方がないことにように思うのだが。もしも参考にしたのであれば、そのことをブルゾンさん自身に明かして欲しいとは思う。

いずれにしても、ソウルメイトに出会える気がするので、女性のみならず男性も一読の価値アリだ!

参照元:大和書店『「出会うべき人」に、まだ出会えていないあなたへ』、Yahoo! リアルタイム
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24