いま、ある1枚の画像が、世界中に猛烈な勢いで拡散している。いわゆる「目の錯覚」を利用した画像なのだが、どうみても『赤いイチゴ』にしか見えない。だがしかし……。
実はこの画像、赤を使わずに作成されたものだという。まずは画像をご確認いただきたいが、赤を……使っていないだと? そう唸らずにはいられないほど、どう見ても赤なのである。あなたには何色に見えるだろうか?
・心理学者「北岡明佳」氏が作成
話題の画像を作成したのは、日本の心理学者・北岡明佳(きたおか あきよし)氏である。北岡氏の作品が掲載されている「北岡明佳の錯視のページ」にアップされた1枚の画像が、いまSNS上で大きな話題になっているのだ。
同サイトによると、この作品には一切赤が使われていないという。実際に使用されているのは “シアン” とのことだから、緑っぽい青のみで描かれているというわけだ。
「すべてのピクセルはシアン色近辺の色相であるが、イチゴは赤く見える。加法色はシアンで透明度は53%の加法的色変換」(北岡明佳の錯視のページより引用)
なぜ赤く見えるのかはよくわからないが、とにもかくにも赤は使っていないらしい。この画像は海外を中心に拡散され、1万以上のリツイートを記録している。
北岡氏のサイトには他にも目の錯覚を利用した画像が多く掲載されているから、興味がある人はチェックしてみてはいかがだろうか。
参照元:北岡明佳の錯視のページ
執筆:P.K.サンジュン
▼どう見ても赤いイチゴだ……。
▼こちらが拡散中のツイート。
This picture has NO red pixels. Great demo of color constancy (ht Akiyoshi Kitaoka) pic.twitter.com/pZHvbB6QHE
— Matt Lieberman (@social_brains) February 27, 2017