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2016年12月19日、NHKはフジテレビの30代の記者が、暴力団関係者に利益供与をした疑いがあると報じた。この件に関して、フジテレビは、「当社報道局記者による不適切な取材活動について」と題して、ホームページ上で報告している。

・高級車購入の名義貸し

疑いが持たれているのは、フジテレビの警察取材を担当する記者だ。この記者は、暴力団関係者に高級車購入についての名義貸しを依頼され、それに応じた疑いがあるという。この件について、フジテレビは以下のように説明している。

・フジテレビの説明

「この度、当社社会部記者が、取材対象者から一般社会常識に照らし過剰な接待を受け、同人の依頼を受け同人に使用させるために自己名義で自動車を購入したことが判明しました。

かかる関係は、取材者たる記者と取材対象者との関係として不適切なものであったと言わざるを得ません。(中略)現時点においては、当該取材対象者が反社会的勢力などに属する人物であるかは確認できておりません」(フジテレビお知らせより引用)

当該記者はすでに記者職を外されると共に、フジテレビはこのことについて、捜査当局に報告済みとしている。また、フジテレビの企業広報部は「今回の件について、引き続き調査を進める」とのことだ。

警察取材担当の記者が、反社会的勢力に属する人物と関係があったとしたら、かなり重大な問題ではないだろうか。芸能人の不倫を追及するように、フジテレビは自局の問題を速やかに調査するべきではないだろうか。

参照元:NHKフジテレビ お知らせ
執筆:佐藤英典
イラスト:Rocketnews24