【怖すぎ冤罪】警察の「ウソ調書」によって大麻取締法違反で逮捕された事件についてドラッグ事情通に話を聞いてみた(その2)
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──これ、ウソ書いた警察官も悪いけど、通報者もメチャクチャ怪しいじゃないですか!!

ボブ「だよな。俺も、そう思う。この通報者がハメたのかどうかは定かではないけど、ともかく第三者が大麻を仕込んだと考えるほうが自然だよな。むしろ、通報者のほうを調べたほうが良かったんじゃないかなって思ったりもするよな」

──なんかこれ、痴漢冤罪の『それでもボクはやってない』みたいですね。

ボブ「まさに『それでもボクは持ってない』だよな。たぶんこの男性は無罪になるよ。でも、逮捕されてから1年以上、我々の想像を絶する犠牲を強いられたと思うんだよ。弁護士費用とかもあるだろう。仕事だって、どうなるんだ?

──アメリカの冤罪事件を追ったNetflixの犯罪ドキュメンタリー『殺人者への道』のようでもありますね。

ボブ「ほんとソレ。人生一度きりなんだから、取り返しつかない。にもかかわらず、今回の大麻事件でウソの調書を書いた警察官は、人の人生メチャクチャにしておきながら懲戒免職&罰金50万円だけで済まされてるんだよ。どうなのコレ」

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──こわいっす。これ、警察官のウソ調書がバレなかったら、きっと男性は全く身に覚えのないことで有罪(犯罪者)になってましたよね?

ボブ「なってたよ。そこが怖いんだよ。事実をすっとばして、やりたい放題できるんだから。でも、なにより一番怖いのは、こういうケースは誰にでも起こりうるってこと。例えばオレの家のポストに、誰かが大麻を入れておく。そんで通報する」

──警察が来る。ポストにある。所持、ハイ逮捕〜\(^O^)/

ボブ「もしポストに入れるなら警察よりも先に俺に一報くれよ、ぜんぶ吸っておくから……ってのは冗談で(←笑えない)、いとも簡単に “容疑者” になっちまう。サンタクロースが勝手に大麻を配達しまくってから通報しても同じことになる」

──そんなサンタさんイヤです!

ボブ「そんで今回の男性や、いま起訴されてる最中の高樹沙耶被告ばりに「オレのじゃねえ!」って言っても、検察は「いいやお前のだ」って起訴する。そんで拘置所よ。裁判で勝って無罪を勝ち取るまで、世間から白い目で見られるわけよ」

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──ボブさん、なんか俺、こええっす( ;∀;) 日本こええっす!

ボブ「海外だってよくあるだろ。警察官が宿にドラッグを仕込んでおいて、いきなり踏み込んできて賄賂を要求するとか。でもよ、よくよく考えてみれば賄賂を要求って、相手の意図が分かりやすいから、まだなんか許せるよな。陽気で」

──許せません! あ、そういえばアフリカでも同じような事件あるみたいですよ。タクシーとか、車の中に大麻を投げ入れられて賄賂を要求されるとか。しかも少しでも触ったら指紋チェックで有罪になるという(笑)

ボブ「バレーボールの要領で車内に入る直前に両手ブロックしたとしても、ベッタリ指紋がつくので有罪(3〜6カ月の禁錮刑)って書いてあったけど……マジで陽気だよな! でも今回のケースは逆で、かなり陰湿。これが日本なのかな……って」

──ウソ書いて逮捕して、いったい誰が得したんだろう。それが気になります。

ボブ「誰だろうな。間違いないのは、バイクに大麻を仕込んだ “誰か” がいるってことだ。おそらく そいつが得をした。とにもかくにも、被告男性の判決が出るのは12日。無罪になることを心から願ってる。オレから言えるのはそれだけだな」

【追記:12月12日】
NHKによると、こちらの判決はボブさんの願い通り、横浜地方裁判所の國井恒志裁判官は「大麻を所持した事実を作り出すために調書が偽造され、この調書に基づく捜査は重大な法律違反だ」と指摘し、無罪を言い渡したそうな。一方の神奈川県警は「証拠の偽造などの極めて不適正な行為があったことは重く受け止めており、再発防止に努めたい」とコメントしているとのことです。

参照元:毎日新聞神奈川新聞NHK
執筆:GO羽鳥
協力:ボブ麻亜礼
Photo:RocketNews24.