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人間は誰だって、他者よりも秀でている特技や特徴、美点を持っている。それは国だって同じはず。そこで今回見てみたいのは、「世界各国の1番」を紹介したウェブサイトだ。

『Information is Beautiful』では、CIA や世界銀行、大手メディアの情報を手がかりに、あらゆる国の1番を教えてくれるのだが、さてさて、あの国・この国はどんな「1番」を誇っているのだろうか?

・世界各国はどんな「1番」を誇っているのか?

まず『Information is Beautiful』に掲載されていた「各国が誇る1番リスト」の一部を以下で見てみたい。

日本:ミシュランガイドで星を獲得したレストランの数
カンボジア:ナイキ製品が世界一安く買えること
バハマ諸島:裕福なアメリカ人旅行者数
オーストラリア:データ漏洩件数
オランダ:一人当たりのコーヒーの摂取量
北朝鮮:兵士の数
タイ:米の輸出量
チャド:健康的な食事
アメリカ合衆国:迷惑メールの数
ウクライナ:KFCのドライブスルーの数
コスタリカ:生活の満足度(長寿・幸福度・持続性の評価)
エジプト:女性の平均体重
フィンランド:報道の自由度
ドイツ:パスポート
ギリシャ:全体的なチーズの消費量
ハンガリー:アダルト女優・男優の割合
ロシア:車載カメラの所有人口
インド:バナナの生産量
タンザニア:女性労働者の割合
アイルランド:労働条件の良さ
スウェーデン:ポップ音楽の輸出割合
パラグアイ:積極性
ジャマイカ:女性の初婚平均年齢の高さ
ラオス:ホームレスの割合
ルクセンブルク:治安の良さ
オーストリア:有給休暇の日数
ノルウェー:一人当たりのピザの消費量
パキスタン:Hなゲイコンテンツの消費量
パプアニューギニア:民族の多様性
ルワンダ:女性国会議員の数
セルビア:タバコの消費量
スペイン:LGBTの寛容度
イラク:石油による富
ジンバブエ:公用語の数

──などなど、サイト上にはもっと多くの国の1番が掲載されている。

・迷惑メールの約15%がアメリカから

ということで、日本が他国よりも抜きん出ているのは「ミシュランガイドで星を獲得したレストランの数」。カンボジアは「ナイキ製品が世界一安く買える」となっているが、1足33ドルで購入することができるそう。

オーストラリアは、サイバー攻撃による「データ漏洩件数」がトップとのこと。アメリカは「迷惑メールの数」となっているが、世界中にばらまかれている迷惑メールの内14.6%がアメリカから送られてきているようだ。知らなかった!

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・良い1番ばかりではない

もちろん、興味深いことばかりが各国の1番に輝いているわけではない。例えば、エチオピアでは「低体重の児童の割合」が世界一だったり、ホンジュラスでは「人口10万人あたりに起こる殺人の割合」、リトアニアは「自殺する人の割合」が最も高いもよう。ほかにも、次のような “負” の1番が紹介されていた。

トーゴ:不幸度
イエメン:男女間での不平等さ
中国:投獄されたジャーナリストの数
カナダ:Facebook 中毒者数
サウジアラビア:武器の輸入量

・他にも面白い情報がたくさん!

『Information is Beautiful』が取り上げているのは、これだけではない。「オンライン上でミュージシャンはどれだけ稼げるか?」や「世界に流布する誤った情報の数々」から、自分の年齢を入力すると「あの有名人は、あなたの歳にはこんなことをやっていた」などを教えてくれたりもしている。

筆者は32歳なのだが、本サイトによるとハリソン・フォードさんは32歳で有名映画『アメリカン・グラフィティ』に起用され、ゴッホさんは32歳で名画「ジャガイモを食べる人々」に着手したということだった。

参照元:indy100、Information is Beautiful[1][2](英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.