2016年7月、国内で唯一、VHSデッキを製造していた船井電機が生産を終了し、ついに日本でもVHSの時代が終焉を迎えた。デッキで再生することはないものの、VHSの映画などが家に残っているという人は、今でも結構いるのではないだろうか。

レンタルビデオ店でビデオの背表紙を見ながら、どの映画を見ようか迷っていた頃を思い出すと、強烈なノスタルジアを感じてしまう人もいるに違いない。そんな、感傷的な想いに浸ってしまうVHSだが、現代の映画作品を「80年代風VHSパッケージ」に、再現してしまうアーティストが登場! 彼の作品が、レトロ感満載で超カッチョいいので紹介したいと思う。

・‟80年代風VHSパッケージ” に変身を遂げた作品が超クール!!

現代の映画作品を、「80年代風VHSパッケージ」に再現してしまうは、国籍と本名不詳のスティールバーグと呼ばれるアーティストだ。彼は、『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』をはじめとする、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『レヴェナント:蘇えりし者』といった現代の作品を、レトロ臭がプンプン漂うVHSのパッケージに変身させてしまうのだ。

オリジナルのデザインを基本に、映画タイトルのフォントを80年代っぽくアレンジし直したり、年季が入ったカラートーンに変えたり、スティールバーグさん流の味付けがなされている。

・脳に焼き付いた80年代の感覚を作品として表現することに!


1980年代に子供時代を過ごしたという彼は、映画にしても音楽しても、80年代の感覚が脳に焼き付いているのだそう。そこで、現代のお気に入り映画や、80年代風に手を加えたらしっくりきそうな作品を選び、VHSのパッケージに再現し始めたのだとか。

そして、出来上がった作品を画像共有サイトInstagramに投稿し始めたところ、なんと、フォロワーが19万人に膨れ上がる人気ぶりを発揮! 意外な反響に、スティールバーグさん本人も驚いているとのことだが、彼と同じように、VHSのパッケージにノスタルジックな想いを抱いてしまう人が、それだけたくさんいるということかもしれない。

・予想外の作品に仕上がるところがパッケージ制作の醍醐味!!


1つのパッケージ制作にかかる時間は作品に寄りけりで、あっという間に出来上がってしまうものもあれば、思ったように作業がはかどらず、予定よりも時間を費やしてしまう物もあるのだそう。

頭に思い描いていたデザインとは、全く違う作品が生まれることもあり、自分でも驚きを感じてしまうところが、80年代風VHSパッケージを制作する醍醐味だと語っている。

スティールバーグさんのデザインは、レトロな味わいタップリでレア感が満載なだけに、こんな特製パッケージでDVDがリリースされたら、思わず購入してしまうファンが続出しそうである。

参照元:Instagram @iamsteelbergVehlinggo(英語)
執筆:Nekolas

▼『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』を80年代風VHSパッケージに再現したらこうなった!

▼特製パッケージとして売り出してほしい!!

▼VHSテープが並べられているみたい!

▼パッケージの裏にも手抜きはナシ!