中国名物と言えば、中華料理にパンダちゃんに「爆発」、そして忘れちゃいけないの「トンデモ建築」だ。爆発が伝統芸なら、トンデモ建築は前衛的な分野だと言えるだろう。
本サイトでも “ご立派な中国” としてエネルギッシュに熱いパトスが走りまくりな「人民日報社ビル」などを紹介したが、トンデモ建築はその歩みを1ミリも止めてはいなかった。このたび「便器型の大学」が爆誕したらしい。
・中国で便器型の大学が誕生
便器大学の様子は動画「Building looks alike toilet built on campus at a university in central China’s Henan」で確認することができる。
大学の建物が上から下から斜めから! あらゆる角度からナメるように空撮されているのだが、どこからどう見ても便器。洋式の便器。動画の壮大なBGMが皮肉に聞こえるほど、完全に便器の形をしている。
・治水工学で有名な「華北水利水電大学」
この珍妙なビルが現れたのは河南省鄭州市の華北水利水電大学・龍子湖キャンパス。同大学は、治水工学に優れた大学として知られている。水……水洗……便器……大学の特性と関連があるかどうかは不明だ。
とはいえ、「設計士に何らかの遊び心が働いてしまったのでは?」と疑いたくなるような奇妙な一致。この便器大学ビルの映像は世界で拡散中だ。
・なぜか下半身ビルが目につく中国
思えば、「北京のネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲」こと『人民日報社ビル』、パンツの形をした『中央電視台ビル』、便座カバーと一致の『サンライズ ケンピンスキー ホテル 北京』……なぜこうも下半身関連のビルが思い起こされるのだろう。
最初からそうだったのか、それとも見ている側の心に何らかのフィルタがかかっているのか。
ちなみに、中国では2016年2月にトンデモ建築禁止令が出されたことがニュースになった。そんな背景のもと誕生した便器大学ビルは偶然の可能性もあるが、結果としてトンデモ建築の歴史に新たな1ページが刻まれてしまったことになる。
なお、この便器大学ビルは、河南省の大学生向けの「就職企業総合サービス基地」として利用される予定とのことである。
参照元:YouTube、新浪新聞、搜狐教育(中国語)
執筆:沢井メグ
▼こちらがその動画だ
▼伝説の人民日報社ビル
▼こちらの動画ではパンツビルことCCTVの社屋も紹介されている