
太古の昔から変わらず存在する「闇」。いくら電気が夜を照らそうとも、闇が消えることはない。そんな闇を抱くそば屋が、浅草橋にある『野むら』だ。一度沈んだら上がって来られないような深淵を感じさせる真っ黒なそば汁は、人呼んで「野むらの暗黒汁」。はたして、その味やいかに!?
・ザ立食い
この店は、JR総武線浅草橋駅から徒歩10分ほどの距離にある。ビルの1階片隅にポツリと入るその姿は、いかにも闇を抱えてそうだ。店内は10人でいっぱいくらいのスペースで立ち食いのみ。清潔さを感じさせるところは好感が持てる。
・丼の上には天使の羽
私(中澤)が注文したのは「かき揚げそば(400円)」。昼の時間帯から大分過ぎていたためか、揚げ置きの天ぷらの残りは4種類ほどだった。目の前でサササーっとそばが作られ、カウンターに置かれる。
丼の上には薄く面積が広いかき揚げが乗っており、そばが羽を広げているようだ。そして汁は、表面に浮かぶそばはともかく、沈んでる部分は何も見えない不透明な黒。噂通りである。
・深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている
このそばをのぞき込んでいると、まるで底の見えない穴をのぞき込んでいる気分になる。関西出身の私は汁の色が濃すぎると若干引いてしまうのだが、はたして味の方はどうなのだろうか? ひと口食べてみたところ……
ウマい! 色から察するに汁は醤油がかなり強いはずだが、単調な味ではなく深いコクと甘みがある。さらに、強烈な汁の主張に負けないモチモチした太麺。汁が武器の店かと思っていたらそばのバランスも絶妙である。そして、かき揚げを食べようとしたその時、私はとある変化に気づいた。
・堕天使降臨
かき揚げの衣が汁を吸って漆黒に染まっていたのだ! これは……堕天使!! この店の抱える闇はこれだったのかァァァアアア!!! ちなみに堕天したかき揚げも濃い汁が染みていてウマかったことを追記しておきたい。
世の中、光があるところには必ず闇がある。何が潜んでいるか分からない暗闇は、多くの人にとって根源的な恐怖心をかきたてるものだろう。しかし同時に、闇は人の心を惹きつける魔力も持っているのだ。ひと口飲んだら忘れられない野むらの暗黒汁は、まさに人の心を惹きつけて離さない「闇」だと言えるだろう。
・今回紹介した店舗の情報
店名 野むら
住所 東京都台東区浅草橋5-20-8
営業時間 月~金7:00~16:00 / 土7:00~14:00
定休日 日曜・祝日
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼暗黒汁と呼ばれるほどの黒い汁
▼汁に負けない太麺
▼かき揚げ天が堕天した!!
▼だがウマい
中澤星児






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