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私(佐藤)は喫茶店が好きだ。カフェとかいう場所に行っても、何だが落ち着かず、ゆっくりお茶をすることもできない。その点、喫茶店はいい。歴史を感じる調度品に包まれていると、時間を忘れていつまでも居座ってしまいそうになる。しかしそんな居心地の良い喫茶店も次第に減り始めているのは悲しいことだ。

そんな閉店してしまった喫茶店の椅子やテーブルを取り扱う、「村田商會」が主催する展示販売会が開催しているようだ。その名も「昭和喫茶家具展」。名前を聞いただけで、心がほっこりするようなこのイベント、2016年5月22日まで東京・谷中で行われている。

・次の使い手

村田商會は、惜しまれながら閉店したお店の家具を、次の使い手につなぐお店だ。ネット販売専門店なのだが、5月13日~22日(17~19日は休み)の期間限定で、見て触れて商品を選ぶカフェスタイルの営業を行っている。

・全国から集めた喫茶店マッチ

さらに気になるのは、この期間中に村田商會の店主が全国を旅して集めた、喫茶店のマッチを展示する「第2回 マッチの喫茶展」も同時開催されている。今では喫茶店の個性的なマッチも、あまり見かけることがなくなった。独創的なデザインを見るのも楽しいに違いない。

・新たな出会い

一体どんな家具が集まっているのか、とても気になる。残念ながら、元のお店はもうないのかもしれない。しかしこの展示で新しい主人と出会い、椅子やテーブルなどの家具たちは新たに月日を積み重ねていくのだろう。きっと家具たちも新たな出会いを心待ちにしているに違いない。

参照元:村田商會
執筆:佐藤英典