ついに……ついについについに! 今週発売の週刊少年ジャンプ2016年20号から『ハンターハンター』が再開したぞーーーー!! この時を待ちわびたファンも多いことだろう。そして、私もその1人。さっそくジャンプを買って読んでみると……背景が細かく描かれている! っていうかちゃんとペン入れしてる!!
この丁寧な絵にネットでは1つの噂が立っている。その噂とは「奧さん(武内直子さん)がペン入れしてんじゃね?」というものだ。本当だったら素敵だが、現時点では想像の域を出ない話である。そこでこの噂を検証するため、プロの漫画家に今週の『ハンターハンター』と武内直子さんの代表作『セーラームーン』を見比べてもらったぞ!
・ネットの声
まず、今週の『ハンターハンター』の絵に対するネットの声をご紹介したい。
「ハンターハンターめちゃ絵綺麗(笑)冨樫じゃなくて奥さんやってんだろ」
「奥さんペン入れハンター最高ですね」
「ハンターハンター間違いなく奥さんがペン入れ手伝ってる!」
「今週掲載のハンターハンター背景奥さんに手伝って貰っただろって皆言ってて草」
「ハンターってもう半分以上奥さんが描いてるって思ってたわ」
「ハンターハンターは蟻編後半あたりから明らかに絵が変わって、奥さんが手伝ってんだなと思った。鼻の描き方が少女漫画っぽくなったように感じる」
「奥さんが手伝う比重が増していって最終的にセーラームーンになっていったら面白い」
もはや奥さんが手伝っていることが公然の事実のようになってしまっているが、実際どうなのだろうか? それでは検証を始めようと思う。
・プロ漫画家マミヤ狂四郎先生が見比べる
検証に協力してくれたのは、キャリア16年を誇るプロマンガ家・マミヤ狂四郎先生。さっそく、2つの作品を並べていろいろなコマを見比べる先生。線のニュアンスやトーン、背景などを細かく見比べているようだ。そして、導き出された先生の結論は以下の通り。
「俺は違うと思う。あんまり冨樫先生のことは詳しくないけど、線のニュアンスも違うし、ザッと描いてる感じのところとかこの人らしい部分だと思うし。まあ、かわかずお先生とか田中圭一先生のようにウマい人は、線のニュアンスも完璧に真似たりできるから、断言はできないけど……」
言われてみれば、確かに線のニュアンスは全然違うように感じる。豪快にザッザッと描いたようなニュアンスや、クラピカがワブル王子を抱いた時の王子の表情の繊細さと体の豪快さのギャップはとても冨樫先生らしい。
・セーラームーンファンの意見
なお、セーラームーンの大ファンである沢井メグ記者にも意見を聞いてみたところ、
「確かに、今まで何度かカラーページの背景などからセーラームーンっぽいきれいなニュアンスを感じたことはありますが、今回は違うんじゃないかなぁ……」
とのことだった。セーラームーンファンの角度から見ても、武内直子色はないようだ。しかし、逆に言うと、これで武内先生が描いていたらマジで凄い。問題の作画はぜひあなたの目で確認してみてくれ。信じるか信じないかはあなた次第だ。
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼確かにきれいだが……
▼線のニュアンスが違いすぎる
▼これは『ハンターハンター』
▼これは『セーラームーン』
▼ガチ検証
▼多分違う。信じるか信じないかはあなた次第。