長らく連載を休止していた人気漫画『HUNTER x HUNTER』が、2022年10月24日発売の週刊少年ジャンプ47号にて待望の復活を果たした。最後に掲載されたのが2018年11月26日発売の少年ジャンプ52号なので、なんと約3年11カ月ぶりの連載再開となる。

冨樫義博先生の体調を考えれば作品が読めること自体、奇跡のようなものなのだが、さすがに約4年ぶりともなると記憶が薄れつつある。前回までのストーリーを覚えているだろうか? 不安に思いつつページをめくったのだが……結論から言うと、それどころじゃなかった。

・ついに連載再開

現在の『HUNTER x HUNTER』は暗黒大陸へ向かう船内で始まった「カキン王国王位継承戦」の真っ只中であり、14人もいる王子やら、王妃やら、護衛やらによる謀略が複雑に絡まり合っている状態だ。

そこへさらに王子とつながりのあるマフィアや、ヒソカを追って船に乗り込んできた幻影旅団まで絡んでくるのだから さあ大変。おそらく完璧にストーリーを把握している人の方が珍しいだろう。前回までの話が思い出せないのも無理はない……が!

約3年11カ月ぶりの復活を果たした『HUNTER x HUNTER』は、やはりというべきか、我々の想像をはるかに超えてきたのである。第391話『衝突②』を最初から最後まで読んだ私(あひるねこ)の正直な感想。それは……


_人人人人人人人人_
> 全員誰やねん <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄


・気分は転校生

ヒンリギ……はまだかろうじて見覚えがあるが、このリンチって誰やねん! その隣にいる男誰やねん! パドイユって誰やねん! クオロールて誰やねん! デヴェラレスって誰やねん! お前ら全員誰やねん!! からの! はい終了! 次週に続く!! ズギューーーーン!!!

これが第391話のおおまかな内容だ。「ネタバレ注意」と書こうかと思ったが、何もバレないため省略させていただいた。ストーリーが思い出せないのはまだ想定内として、まさか登場人物までサッパリ見覚えがないとは……。果たしてこれは本当に『HUNTER x HUNTER』だったのだろうか?

基本的に私は単行本ではなく雑誌派なんだけど、『HUNTER x HUNTER』に限っては、もはや単行本なしの履修は不可能であると強く実感した次第。

ちなみに単行本派の人は、今週と来週のジャンプを買って読まずに取っておけば、11月4日発売の37巻読了後、すぐに最新話まで追いつけるぞ(37巻は第390話まで収録)。ぜひお試しあれ。

・気になる今後

2018年の休載発表の際、冨樫先生はジャンプ巻末の目次ページで以下のようにコメントしている。


「次の10週分ネームは出来ているので体調や状況と相談しつつ原稿進めて行きます。」


ということは、今回も10週連載して再び休載となるのだろうか? 体調の問題もあるだろうし、まだハッキリしたことは分からないが、とりあえず過去の話をもう一度深く読み込んだ上で、今週号に再チャレンジしてみようと思います。皆さん、お互い頑張りましょう。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.