本日4月13日は「エアロスミスの日」! ということで今回はエアロスミスのギターリストであるジョー・ペリーさんの質疑応答をお伝えしたい。
海外サイト『Reddit』に降臨し、ネットユーザーから広く質問を受け付けたペリーさん。何から何までカッコいい彼はどんな質問を選び、どんな答えを返すのか……? Q&A 30選を見てみよう!
Q1:バンドをやっていて、最も嬉しかった瞬間は?
A1:初めて、僕たちの音楽を聴いてくれる人々がいることを実感したときかな。批判なんか物ともせず、僕たちを見てくれる。そんなファンに気付いたときには、どんなバンドだって興奮するはずだ。最初は友人に「ライブに来てくれ」とお願いしていたのに、いつの間にかライブ会場がお客さんでいっぱいになっている……。バンドをやっている上で、これほど嬉しいことはない。
Q2:これまでに会ったなかで、最も変わったファンは?
A2:ステージに義足を投げ込んだファンかな。ブラや靴下などステージ上には色々な物が投げ込まれるけれど、義足なんて初めてでメンバー全員が面食らってしまったよ。ファンが義足を投げ込んだのは、バンドに直接会うための口実でもあったんだ。「僕の義足を返してくれますか?」って楽屋を訪ねられるからね。もちろん彼に会ったけれど、なかなか変わった体験だったな。
Q3:ステージ上で喝采(かっさい)を浴びるのは、どんな気分がするものですか?
A3:観客から拍手喝采(かっさい)を浴びれば、アドレナリンが出て演奏に熱が入り、より良いライブを行うことができる。観客の歓声が素晴らしいライブを生み出すんだ。もしも観客の反応がなければ、全く盛り上がらない。
だから毎晩毎晩、同じ曲を演奏できているとも言える。観客の声を耳にすると、バンドを始めたばかりの頃に戻るんだ。ちょっと陳腐に聞こえるけれど、本当のことさ。
Q4:この40年間で、素晴らしいライブを数えきれないほど行っていますね。なのにライブアルバムはあまり発表されていない気がします。なぜですか?
A4:ツアーとスタジオアルバムの制作で、ずっと忙しかったからだと思う。日々バンドを続けながら、僕たちはいつだって明日のことを考えているんだ。僕たちは、“ただのバンド” ではない。半年レコーディングをして、ツアーをやって、その後の5年間メンバーと顔をあわせたりしないようなバンドではなく、生きている本物のバンドだ。
もちろんこれまでのライブは記録に残しているし、素晴らしい瞬間もあったから、ライブアルバム用に曲を選ぶのは簡単だ。けれども20年前に交わした Sony との契約がややこしくてね。フリーになったら、もっとライブアルバムを発表できると思うよ。
Q5:これまでに何本のギターを叩き壊してきましたか?
A5:多分、ワザと叩き壊したのは15〜20本くらいかな。アクシデントが数本。ときどき自分のエネルギーをコントロールできなくて、ギターを粉々にしまうことがある。けれども、大好きなギターをパフォーマンスのためだけに壊したくはないんだ。
Q6:20年前の自分にどんな言葉をかけたいですか?
A6:これまで僕たちがやってきた全てのことが、次に繋がってきた。それぞれの出来事が込み入りすぎているから、1つ変えてしまえば、他がどんどん変わってしまう。もちろん素晴らしい体験ばかりではないけれど、悪いことが良いことに繋がっていたりする。バランスが全てなんだ。より広い視野で見たとき、過去の自分へのアドバイスが良いことだとは思えないな。
Q7:好きなピザの具は何ですか?
A7:僕の食品会社が出している『Boneyard Brew(ボーニーヤード・ブルー)』という辛いソース。ピザにかけると美味しいんだ。
Q8:薬物に手を出したことを後悔していますか?
A8:たしかにバンドのキャリアを傷つけたけれど、ある種の経験を得ることもできた。長い目で見ると、バンドも自分たちの立場を見つめ直せたと思うんだ。もしも僕がバンドを一時脱退していなければ、物事は今のような形にはならなかったのかもしれないからね。バンドや自分の身を滅ぼさなくて良かったと思っている。結構ギリギリのところまで行ったからね。
Q9:現在の音楽を取り巻く環境をどう思いますか?
A9:人気スターが存在する限り、ライブの熱気は消えないはずだ。しかし、音楽を聴くスタイルが変わりつつある今の状況が、アーティストの新曲をリリースする方法に影響を与えているとは思う。僕たちはある時代の終わりを目の当たりにしながら、新しい時代を迎えてもいる。しかし今でも、良い音楽はたくさん存在している。
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